2015年5月

初めての文庫散策

2015年5月14日

 一挙に気温が上昇してきました。朝一の草むしりの折に、日差しが肌にささります。もう夏の足音がピタピタッと聞こえてくるようです。そんな暑い一日ですが、もちろんお客様は待ってはくれません。本日も様々な来館者に恵まれました。そんななかで、ひと組のご家族とお話をさせていただくと、奥様から「一度でいいから、来たいと長年思っていましたが、今回ようやく来ることができました。しかも、期待以上です♡」とのお言葉をいただきました。こちらも、そんな想いを聞かせていただくと、ついつい調子に乗って、設立時の話から劇場建築の小話まで……色々な話題に言及してしまいました。はっと気付くと、もうすでにご家族の方々は見学終了状態。どうやら、ついついが過ぎてしまっていたようです。しかし、初めての文庫散策には、ご満足いただけたご様子。遠いようで、意外に近い日本の国土! 来ようと思えば、いつでも来ることができるのではないでしょうか? このお客様に限らず、本日お越しの皆さま、またのお越しをお待ちしております。(S)

「須田剋太展」始まる

2015年5月13日

 

 今日から、平成27年度若州一滴文庫企画展「須田剋太展」が始まりました。本展覧会は中條榮一氏のご協力により、開催することが出来ました心より感謝いたします。
 須田剋太は司馬遼太郎の「街道をゆく」の挿絵を描いたこでも知られる洋画家の巨匠です。国内の有名な団体展「国画会」を立ち上げた人でもあります。生前、水上勉とも交流があり、若州一滴文庫には須田剋太絵画11点が有ります。今回さらに中條榮一氏から須田剋太絵画12点をお借りし、合わせて23点を展示しました。中條榮一氏は水上勉の戦友で、越前和紙の紙漉き職人だった方です。越前和紙を須田剋太に卸していたこともあり、須田剋太絵画をたくさんお持ちだったのでお借りしてきました。若州一滴文庫で「須田剋太展」を開催するならと、快く貸出して下さった次第です。展示物には「水上勉宛須田剋太書簡」や油絵のキャンバスの代用品にと当時、中條榮一氏が試行錯誤して作った和紙のキャンバス「GOKA紙」も展示しています。
 「須田剋太展」開催中の67日(日)には、美術評論家 中塚宏行氏による「須田剋太展」記念講演会をくるま椅子劇場で行います。この機会に是非、水上勉も賛辞をおくった巨匠須田剋太絵画を一滴文庫でご覧ください。(T)

 

一難去って

2015年5月11日

 黒竹の葉が何枚か細く丸まっていました。風で絡まったのかとよく見ると糸のようなもので巻かれています。何者かが意図的にくるんだに違いありません。早速インターネットで検索、ありました、それも写真付きで。タケノメイガ(ツトガ?)が作る巣のとのことです。竹の葉をつづり合わせて、つと(包)を作り、その中に潜んで葉を食害しながら移動していきます。竹栽培にとっては害虫ですね。との説明がありました。やっぱり駆除したほうがいいのでしょうか。タケノコへの被害も落ち着いたところなのに、一難去ってまた一難と思ったら、昼間っから猿がうろうろ、ふりだしに戻ったようです。
 そういえば、栗の木にもこぶのような虫の巣がありました。栗の実と見誤って紹介されたことがありますが、さすがにこれは見誤ることはないでしょう。ちまきに見えないことはないですが。(u)

気になるお客様

2015年5月10日

 

 本日、終日多くのお客様をお迎えして、活気に満ちた文庫となりました。
 そのような中で、ひとり気になるお客様がお越しになられました。文庫入口の門をくぐり財布からお金を取り出そうとしておられましたが、どうみても70歳を越えているご様子(いや、失礼な話かもしれませんが)。「失礼ですが、もし年齢が70歳以上でしたら入館は無料になりますよ」とお声をかけさせていただきましたら、「それはありがたい。もう80も過ぎてますし、遠慮なくお言葉に甘えさせていただきましょう」とお返事をいただきました。これだけなら、徒然草のネタにはなりませんが、この方は、昔から何度も一滴文庫にはお越しいただいていたようで「この門をくぐると昔を思い出す。最初の頃は、雑草の生い茂る野放図なお庭で……それでも、趣があって、『草も花の仲間です』という水上先生の看板が気持ち良かった」と、その目はすっかり記憶のかなたに! よくよくお話しを聞いていると、文庫が好きで、水上文学が好きで、よく通ってこられたそうですが、それがなんと岐阜から。 そんな話を暫くしていると、「今日は、もうこれで帰ります。岐阜まで遠いですしね」と〆の一言。えっ……まだ、門をくぐって少し話をしただけですよ? と、クエッションマークが小生の頭の上で飛び跳ねると、それに気が付いたのか、追加の一言が「今日は、昔の記憶と遊びに来ただけです。それは、この門をくぐってお庭を拝見しただけで十分ですよ」と……。何ともかっこ良く、センスの溢れるお客様でした。(S)

2015年5月9日

     今日は、暑くもなく心地の良い一日でした。ゴールデンウィークが終わり一息ですが、ゴールデンウィーク中にお仕事だった人達の来館がありました。来館者の中にロシア語の書籍を取り扱う業者の方がいて、「私はロシア語に翻訳された水上作品を何冊か見たことがありますよ」と話されていました。私はロシア語は読めませんが、水上勉のロシア語版の本を知らないので探してみたいと思います。一滴文庫には色々な職種のお客様が来館されるので、時々興味深いお話を聞くことができます。これも文庫の楽しみの一つです。
 
今年は庭のツツジが見事です。こんなに綺麗に咲いたのは久しぶりで、蜂や蝶が蜜をもとめて花から花へと駆けずり回っていました。(T