若州一滴文庫とは
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若州一滴文庫
若州一滴文庫は、作家水上勉氏が主宰されている若州人形座の拠点として、また宗教・美術・文学などの資料を展示する施設として昭和60年に開設されました。
「若州一滴文庫」という名称は、おおい町大島出身の儀山善来(ぎさんぜんらい)和尚の「曹源一滴水(そうげんいってきのみず)」という「一滴の水も粗末にするな」という和尚の思想に感銘を受け、付けられました。
若州一滴文庫は、「子どもたちに本と出会い、人生や夢を拾ってほしい」という水上勉氏の強い思いが込められています。現在は、水上氏の想いを受け継ぎNPO法人一滴の里が運営を行っています。
「大都市に建っているようなものはいらない。都市の物真似はいらない、小屋でいい。」という水上氏の思いをもとに建築された建物は、谷間に溶け込んでいくような佇まいの建物、人を包み込み展示物がバックとして十分な役割を果たし、互いに協調し合い見る者に訴えかける空間をめざし、それにふさわしい材料・工法が選ばれています。(1990年 中部建築賞受賞)

施設沿革
1984年(昭和59年)10月 | 本館竣工 |
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1985年(昭和60年)3月 | 開館 |
1987年(昭和62年)12月 | 竹人形館竣工 |
1988年(昭和63年)9月 | くるま椅子劇場竣工 |
1989年(昭和64年)4月 | 六角堂竣工 |
2000年(平成12年)12月 | 都合により休館 |
2002年(平成14年)3月 | NPO法人一滴の里設立 |
2003年(平成15年)3月 | 主要な施設をおおい町に寄付 |
2003年(平成15年)5月 | NPO法人一滴の里による運営で再開館 |
2004年(平成16年)9月 | 創立者水上勉が肺炎のため長野県の仕事場で永眠 |
2005年(平成17年)7月 | 本館図書室に子ども読書室「ブンナの部屋」設置 |
2014年(平成26年)8月 | 水上勉没後10年追悼企画展「日本の風土をつなぐ水上勉の足跡」展開催 |
2015年(平成27年)3月 | 若州一滴文庫開館より30周年を迎える |
2017年(平成29年)8月 | 一滴文庫運営に尽力されてきた渡辺淳(水上勉の装丁画家)死去 |
2019年(平成31年)3月 | 水上勉生誕100年記念展などが開催される |
施設情報
建主 | 水上勉 |
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敷地面積 | 約7,000m² |
設計 | 泊建築設計事務所 1990年 中部建築賞受賞 |