常設展示
本館の中2階は、斎藤真一、渡辺淳など水上文学にゆかりの深い作家の絵画作品のギャラリーとなっています。また、本館の2階の一滴文庫常設展コーナーでは、水上の経歴や執筆の参考資料、そして貴重本などを展示しています。
展示紹介
本館中2階右 渡辺淳絵画展示
1970年、渡辺は実父の葬儀で帰京していた水上勉と、劇的な出会いをはたしました。水上は、はじめて出会ったその日、当時執筆中だった『わが山河巡礼』の装丁を渡辺に依頼。以後、渡辺は70を超える水上作品の装丁や挿絵を手掛けるなど、その深い交流は両者が鬼籍に入るまで続きました。


本館中2階左 斎藤真一絵画展示
水上勉は、『はなれ瞽女おりん』執筆にあたり、瞽女についての取材に邁進しました。その折に、瞽女研究の第一人者で画家の斎藤真一と出会います。水上は、斎藤の描いた数々の絵に魅了され、若州一滴文庫の展示作品の中核にしたいとの考えから、同氏の作品24点を買い集め公開することとしました。


本館2階 水上文学関連資料展示
一滴文庫常設展コーナーでは、水上の経歴や執筆の参考資料、そして貴重本などが展示されています。また、一滴文庫の名前の由来となった「禅」のコーナーもあり、数多くの資料から水上の生涯の一端に触れることができます。

