2014年11月
一言
つい先日のことですが、事前の予約なしでお越しの団体のお客様が来館されました。門の前で幹事の方が「今から、こちらの施設にお世話になりますが、予定が押しておりますので20くらいでお願いします。たぶんそれぐらい時間があれば見終わると思いますので」と一言。それを聞いていた小生が門をくぐってきた皆さまに「たぶん20分では…」と返しの一言。さて、どうなることやら…。来館されました皆さま、見るからに文学好きそうな方々ばかり。案の定、見学時間は1時間越え。幹事の方は、長屋門と六角堂を行ったり来たり。とりまとめをされる方からしたら、迷惑な施設ですが、来館された方々(もちろん、幹事さん以外)がみな「こんな素晴らしい施設に20分なんてありえない! ここだけで一日でもいいくらいなのに」。〝幹事の心、参加者知らず”といったところでしょうか。
ちなみに、なぜ文学好きそうな方々という目付けができたかといいますと、何名かの方々が外から文庫を眺めて「季節がらすごく四季采が豊かね。ほら、赤と黄色が…。昔読んだ海外の小説のタイトルみたいよ」。それに応える周りの方々は「赤と黄色…赤と黄色…『赤と黒』じゃなかったっけ?」。なんとも文学的な会話です。私の頭のなかに浮かんだスタンダールという名前が口をついて出てくるのに、そう時間はかかりませんでした。それに気付いた方が楽しげに「フフフッ、正解」と、これまた一言。
何とも楽しい一言だけのやり取りとなりました。(S)
関西文化の日(二日目)
思いは通じる
今日と明日は関西文化の日として入館料無料ですが、雨が降ったり止んだりとあいにくの天気。お客様には紅葉した庭の散策もままならなかったようです。その中でお越しいただいた絵画サークルのお客様。お越しになったときはやっぱり雨模様。なんでも、高浜でも小浜でもスケッチしようと行ったのに雨に降られ、仕方がないので渡辺淳先生の絵を見ようと文庫へ来たとのことでした。しかし、そこは一滴文庫、見学が済むのを待っていたかのように雨が上がり青空が顔を出し、皆さんバスから絵筆を持ち出しご覧の風景となりました。同じ方向を向き、同じ風景を描かれているんだと思いますが、いろんな描写を仲間内で楽しまれるんでしょうね。絵を描きに来られた際はなぜだか晴れる文庫です。(u)
珍入者
ここ若州一滴文庫では、日々、様々なお客様をお迎えしております。おサル様の御一行、アナグマ様ご家族御一行、キジ様親子御一行、昆虫様御一行、そして人類様御一行。分け隔てなくご入場していただいております(建物内に関しましては、一部入場をお断りさせていただいている方々もおられます。いや、この場合、入場していただいている方々の方が一部になりますね)。
しかし、関係者以外の方々の事務室へのご入室は、どなた様であってもかたくお断りさせていただいております。本日、そんな禁をお破りになられて無理やり事務室に入室されたのは、足長蜂様です。急激な気温の低下から、事務室は窓も閉め切って暖房を発動させておりましたので、外の寒さに耐えかねて、どこからか侵入してきたのやら? しかも、締め切りの室内からは退室しようもありません。どうしたものでしょうか。
頭の上をブンブンと飛び回られると、仕事の集中力もガタガタと音を立てて崩れていきます。まぁ、それでもスズメバチに比べたら危険性は低いようですので、「関係者以外立ち入り禁止ですので。すぐに出て行って下さい」などと文句を言わずに、せっかくの暖房が利いた室内ですから、一緒に仕事に励んでみようと試みた午後からの一時を過ごさせていただきました。(S)





