2014年7月

名のあった木

2014年7月25日

 文庫の庭園は、自然のままに育て守られてきたと言っても過言ではありません。もちろん庭の木々は植えられたものですが、有名な庭園のように形づくられていませんので、生け花には最高の枝ぶりなんだそうです。

 そんな庭園ですので、なぜここにといった具合に芽を出すものもあります。この枯れ木のようのものもその一つ。青虫に葉っぱを食われても新芽を出していたのに、なんとみすぼらしい姿に変わり果てたのでしょうか。また芽を出してくるよと元気づけてもらいましたが、なんとも言いようがありません。救いは、木の陰で助かった仲間1本、どうぞ実ってくれますように、祈るばかりです。(u)

稲穂

2014年7月24日

 今日は朝から陽射しが強く暑かったです。
 
一滴文庫裏の日頃よく散策させてもらう水田を写してきました。つい最近まで水に浮かぶ苗だった水稲が、いつの間にやら稲穂に変わっていました。写真の通り一粒一粒しっかりと実っていることが確認できました。今年も美味しいお米が食べられそうで嬉しいかぎりです。近くの土手には、この水稲と共に成長したトノサマガエルのブンナも現れ、嬉しそうに見えました。(T)

油断禁物

2014年7月23日

 北陸地方の梅雨明けはまだみたいですが、気温だけは真夏です。今日も暑いなと感じながら、冷房もいれずにお昼まで過ごしました。というのも、入場門である長屋門は風がよくとおり、文庫では一番涼しい場所、その横にある事務所も両側の窓を開けると同じく風がとおり気持ちがいいのです。
 お昼になり仕事も一区切りして温度計を見ると、33度まで赤いのが上がってきているではありませんか。一気に汗が噴き出ました。いくら過ごしやすくてもこのままでは熱中症になりかねません。慌てて冷房を入れました。水分をまめにとれば心配ないのでしょうが、運動中の水分補給は身体に悪いと教え込まれた世代ゆえか、今でも水分補給はあまりしません。(夜は別ですが)油断や慣れはいけないと身に染みているはずなのに、反省、反省、反省。(u)

胡蝶の夢 その2

2014年7月21日

 先日の徒然で漢詩「胡蝶の夢」について書きましたが、とある常連さんから「よくわからん」とのご意見をいただきましたので、少し言及します。この漢詩、主体は荘周さんなんですが、夢で蝶になって楽しく飛びまわっていた荘周さん。不意に目が覚めて荘周(人間)にもどったときに「あれ、俺は夢で蝶になったのかな?それとも蝶の夢で今人間になっているのかな?」というような物事の区別があやふやになってしまうという内容なんです(本当は、もっと深い内容ですが、長くなるのでこの辺で)。何とも不思議な漢詩です。
 さて、話はガラッと変わりますが、明日から暫く出張のため文庫を離れて九州に行ってきます。そこで問題ですが、ここ(文庫)に存在している自分は、本来の場所と時に存在している自分のみているただの夢ななのか? はたまた、九州で存在していたと思っている自分は、文庫でみたただの夢なのか? 果たしてこのロジックは解けるのでしょうか? とりあえず、出張の間、このような他人からみたら訳のわからない、いや意味の無い問題と格闘して、時間が過ぎていくのを待ちましょう。(意味のわからない徒然草になってしまいました。申し訳ありません)(S)

『三上誠展』記念「父をめぐる旅」上映会

2014年7月20日

 今日は暑かったですが、風があり気持ちの好い一日でした。
 
午後1時から、一滴文庫で開催している「三上誠展」を記念して、中村正義のドキュメンタリー映画「父をめぐる旅」の上映会(2回目)をくるま椅子劇場で行ないました。このドキュメンタリー映画の中には、生前中村正義と交流のあった福井県ゆかりの日本画家三上誠のことを描いた場面が出て来ます。中村正義は、生前ほとんど売れることのなかった三上誠の作品を高く評価していました。三上誠が結核のため52歳という若さで亡くなった後、三上誠の作品の散逸を恐れて、中村正義らは福井市の三上誠のアトリエに駆けつけ三上誠の遺族から三上誠が生涯に描いた作品の半分を選んで買い取りました。その中の70数点を福井県立美術館に寄贈しました。残りの作品を自宅でもある中村正義の美術館が現在所蔵しています。一滴文庫で開催している「三上誠展」で展している作品は中村正義の美術館から借りたものです。

 日本画の巨匠中村正義は、亡くなった三上誠をこのまま埋もれさせたくない、世に認めてもらいたいとの一心で作品を買い求め、神奈川県立近代美術館と京都国立近代美術館では「三上誠展」を開催しました。又「三上誠画集」も製作するなど三上誠のために大変尽力しました。
この映画を見て、こんな才能を持った日本画家がこの福井県に住んでいたんだと誇らしく思うことが出来ました。「三上誠展」の会期も残りわずかとなりましたが、今展示されている三上誠の作品は、初公開4点を含めなかなか見ることの出来ない作品ばかりです、どうぞこの機会に若州一滴文庫でご覧下さい。(T)