2014年2月
さくらだより(呉市立警固屋中学校長先生の通信誌)届く
先日、「さくらだより」なる通信誌が送られてきました。2ヶ月程前に、呉市立警固屋中学校の校長先生が一滴文庫に来館されました。その時のことを毎月校長先生が発行されている「さくらだより1、2月号」に載せて下さいました。写真はその通信誌です。
校長先生が来館された時に、館内をご案内したのですが、一滴文庫を大変お気に召されたようです。その時に校長先生から「私が発行している通信誌に水上勉の一滴文庫のことなど載せたいと思います」と話して下さり、この度完成した誌面を送って下さった次第です。この通信誌は一枚もので、裏表に印刷された簡素なものですが、先生が日々思われている世情のことや、学校のこと、旅したこと、などが記されていて大変おもしろい内容のものです。今回、載せて下さった紙面には、水上勉が高浜町高野分教場で助教をしていた時のこと、「椎の木の暦」や、水上勉が一滴文庫設立趣旨にと書いた「たった一人の少年に」の紹介文などのことが書かれてありました。先生の優しい人柄が窺える文章で埋め尽くされた紙面で、すばらしい通信誌だなとわたしは思いました。先生ありがとうございました。又お越し下さい。(T)
世界の文学
本日も、この雪! こんな状態なので、やはりお客様も少ない一日。事務所や六角堂から外を眺めていると、垣根の隙間から人が駐車場を横切る姿が目に付き、「あっ、来館者だ」と慌てて、取りつくろったら、おサルさんたち…。今日は、〝人 < おサルさん”な一日でした。
そんな一日なので、普段出来ない仕事が今日なら出来る! というわけにはいかず、頭の中は今回の展示用に県立図書館から借用した「世界の文豪」に注がれていました(本日午後に、ちょっとイレギュラーなこともあり、思考が現在と過去を行ったり来たりして、気もそぞろといった感じでした)。この本には、ゲーテやトルストイをはじめ、まさしく世界の文豪という人々が、水上勉という日本の文豪の手によって紹介されています。小生は、なかでもゲーテの作品は好きで、「ファウスト」や「若きウェルテルの悩み」などは、何度も読み直していました。これらの作品は、当時物凄い反響(?)があり、「ウェルテルの悩み」に至っては、多くの若者が作品(ウェルテル)の影響に引きずられて、実際に若い命を散らしたそうです。これ程の影響力のある作品を生み出す著者は、まさしく文豪といえることでしょう。
そうです、本当に素晴らしい作品に出会うと、その影響下に引き込まれ、何年たっても、その時の感情や思いが蘇るものですね。かく言う私は、この文庫から眺める冬の光景を目にするたびにトーマス・マンの「魔の山」を思い出します。そして、主人公のハンスカストルプ(だったかな?)或いは、その従兄弟と自分を重ね合わせるように熟読していた時期があったことも良く思いだします。文学って、怖いものです。(S)





