3月2014
栞(しおり)


今日はあいにくの雨降りのお天気でした。
昨日FBC(福井放送)で再放送された「にほん風景物語」を見て、水上勉に心惹かれるものを感じたお客様が、たくさん来館されました。
昨日の放送で竹紙を知って、一滴文庫までわざわざ足を延ばし竹紙を買いに来てくださった書道家の方がありました。私なりに文庫に勤めだして知った水上先生のこだわりの竹が、かたちを変えて竹紙や竹人形になった経緯を紹介すると大変よろこばれました。「もし、あなたに出会って話してもらえなかったら、こんな気持ちにはなれませんでした。」と話して下さり、お礼にと、こんな栞(しおり)を頂きました。「このしおりの紙はネパールに行ったときに買った紙を使っているのですよ!」と世界がおおきく広がりました。(T)
気になる記事
最近、日刊県民福井の紙面でひとつ気になる記事があります。それは「店のない本屋」というタイトルでつづられた、ある図書館司書のお話なんです。この記事を毎回読んでいると、まさに「図書館に勤めるとはどういったことか? 書を司るという仕事は、本を単純に配架したり、読者に渡したりすることではない」ということを如実に感じます。
では、なぜこのような記事がそんなに気になるかというと、文庫には図書室があるから! と、こんな簡単なものではなく、当館の図書室をもう少し使い勝手が良くて、活気に満ちあふれた場所にするためにはどうすれば? という問題にまで、記事を読みながら頭が回り、何かのヒントが無いものかと探してしまうからなんです。もちろん、文庫の図書室は、他の図書館とは役割が異なるということは重々承知しているんですが、それでも地域に開けた図書室というものを模索してしまいます。多くの人が気楽に立ち寄れる図書室というものは、どのような空間であるべきか? 気になる記事を読みながら、余計な(?)思索に耽る日々がまだまだ続きそうです。(S)
さくら
「水上勉望郷の若狭路を行く」が放映される


今日は曇り空の肌寒いお天気でした。
文庫の玄関先にはズラッと蒲が生えているのですが、暖かくなってきたせいか爆発して、写真の様な姿になっていました。庭では、いろいろな春の花が咲き始めました。
先日、FBC(福井放送)とBS朝日が「にほん風景物語」―水上勉の望郷の若狭路を行く―という番組制作のために一滴文庫を取材しに来たのですが、その番組が先日の25日にBS朝日で放映されました。作家の高橋源一郎さんが若狭を旅する設定でした。若狭の美味しいものを食べながら水上勉ゆかりの地を歩きます。おおい町では一滴文庫が紹介されました。
次の放送は、FBC(福井放送)で29日(土)午後10時から。ぜひご覧下さい。(T)
非常時の誘導灯
朝、定期の温湿度チェックで館内をフラフラとまわっていたら、何やらチカチカと物凄い自己主張している方が本館スロープ中央におられるではありませんか。そうです、普段はひっそりと足元を照らしているだけの「非常口はこちらです」に描かれている人です。それが、内部の蛍光灯が切れかかって白黒と点滅しているもので、私は何だか逆に派手さを感じてしまいました。
しかし、いつもはあまり目立ちたがらない彼ですが、非常時にはものすごく頼りになるはずの存在です。何事もなくても、たまには注意して、しっかりと点灯していることに気付いてやらないと、非常時にそっぽを向かれてしまう(蛍光灯切れ)ことになりかねません。常日頃から、何かあったときのための心がけは大切です。いつもは大雑把な性格のせいもあって、あまり気が付いてやることはできませんが、今後はチカチカと自己主張されてしまう直前くらいで気が付けるようにしたいものです。(S)
大輪小輪
アートをたしなむPROJECT



今日は、久しぶりにお天気も良く気持ちの良い一日でした。
くるま椅子劇場でイベント「アートをたしなむPROJECT ―今年は一滴文庫でお茶をたしなむ―」が行われました。毎年恒例の帰雁忌でも毎回お世話になっている、おおい町文化サークル「白玉会」にご協力いただき行うことができました。白玉会の荒木先生にお願いして、お茶の作法の教授と講演をしていただきました。写真は、その時の会場風景です。一滴文庫くるま椅子劇場の竹薮を背景にしつらえたお茶席は、大変美しいものでした。また着物を着て、お抹茶を運んでくれた子供達は、とても愛らしかったです。
私は、茶の湯の掛軸について、勉強不足ながら説明させてもらったのですが、この機会を頂いて、奥の深い茶の湯の世界を垣間見ることができました。(T)