2015年8月

閑話一滴から

2015年8月14日

 今年もお盆がやってきました。この時期になると、様々な地域から帰省してくるお客様で文庫内も話声が絶えません。

 そんななか、本日もフラフラと一滴内を歩きまわり、お客様にお声をかけてまわっていると、面白い話もチラホラ採取することができました()

 本日お越しのお客様のなかで、かなり遠方からお越しの方がおられ、お盆の帰省というわけでもないのに、なぜこんな若狭まで? と聞いてみると「以前に水上さんの『閑話一滴』を読んで、一度来たいと思っていたんです」とのお返事をいただきました。

 なかなかできるものではありません。一冊の本を頼りに、何百キロも離れた文庫まで足を運んでいただけるとは。こちらとしては、嬉しい限りです。できれば、その方の思い描いていた想像の一滴文庫より、現実の文庫の方が何倍も……という会話にまで発展させることができれば良かったのですが、なかなかアドリブ下手(会話下手かな?)な小生の気質から、紙漉き工房にご案内するに留まってしまいました。

 できれば、お客様からの感想やご意見を少しでも多くいただいて、30年を経た文庫が、次の30年をより多くの方に好かれるものにしていきたいですね。道程は険しいでしょうか?(S)

「渡辺淳展~佐分利川~」始まる

2015年8月13日

    平成27年度若州一滴文庫企画展「渡辺淳展~佐分利川~」が12日から始まりました。今回は渡辺先生が描き続けてきた「佐分利川」に焦点をあてた展示です。渡辺先生の生れた川上の村は佐分利川の源になります。川上は周囲を深い山々に囲まれた自然豊かな村です。炭焼きや請負い郵便配達をしながら、山と共に生きてきた渡辺先生の描く絵は、この山河がテーマとなっています。旧大飯町を縦断するように流れる佐分利川は、町の住民にとって毎日眺める親しみのある川で昔から水の恩恵を受けてきました。以前は多くの鮎や鮭が遡上したきれいな流れだったそうです。近年になり河川敷が整備されるまでは、よく堤防が決壊し、何人もの命が犠牲となった暴れ川だったこともよく耳にします。渡辺先生が長年描き続けてきたさまざまな佐分利川を鑑賞してください。(T)

※会期中の9月30日からは展示作品の一部が入替ります。
※渡辺淳ギャラリートーク
 日時: 8月22日(土)13:00~
    10月18日(日)13:00~
 会場:本館 展示室1F

お車拝見

2015年8月12日

今日は朝から太陽は雲隠れ、お客様も過ごしやすそうに見えました。日陰ならばどこにでもと、場所を選ばず駐車されることもありませんでした。昨今は、文庫にもキャンピングカーが出入りすることも多くなり、どんな方がお乗りになっているのか、ついつい、興味本位で見てしまいます。キャンピングカーで自由気ままな旅なんて、夢のまた夢、話を聞かせてもらえさえすれば満足です。今日も一台、毎日あくせくの自分とは違うのは見てよくわかります。(u)

好事門を出ず、悪事千里を走る

2015年8月10日

 ここ一滴文庫にいると様々な人たちに出会うことができます。いや、本当に様々な……と、表現するのがいいのかわかりませんが。本館の展示を見学に来館される方々、庭園の鑑賞、六角堂での休憩、図書室利用、劇場利用(ホワイエ展示なっども含む)などなど、こちらも多様な活用を期待しております。しかし、どこに行っても誰と居ても変わらないことだと思いますが、それぞれの場所や集団などには、それぞれの禁忌(俗にいうタブーというやつです)があります。美術館や博物館では特別な許可があるところ以外では、写真を撮らないことや展示物に手を触れないこと(あなたが触れているのは作品だけでなく、法にもふれています)、公共の道端では歩きタバコを吸わない(あなたの手の高さは、子どもの顔の高さと同じです)、駐車場などではゴミをすてない(自分の家の庭にゴミを捨てますか)、などなど数え上げたらきりがないほどです。
 確か、和辻哲郎(著名な哲学者です)の文章に「人間とは人と人との間柄のこと」とかなんとかあったかと思います。まさに、上記のことは自分一人だけの思考で、周囲との間柄を無視しているかのように感じます。できるだけ、楽しく余暇を過ごしたり、自分の趣味を広めたいとお考えの方がおられましたら、ぜひ人と人との間柄についてお考えのうえ、行動いただきたいかと思います。その方が、間違いなくご自身の為にもなるのではないでしょうか。

「好事門を出ず、悪事千里を走る」

というやつですね。これはただの「ことわざ」ではありません。実利ある言葉です。いずれ物事は返ってきますよ。
 ちょっと、久し振りにお小言でした。(S)

渡辺淳ギャラリートーク(若狭図書学習センターにて)

2015年8月9日

 

    今日は、午後から若狭図書学習センター多目的ホールで、現在開催されている「夏休み特別企画-山椒庵から見た若狭の風景」のオプションとして、渡辺淳先生が絵を手掛けた紙芝居「とうすけさん笛をふいて」の上演とギャラリートークが行われ賑わいました。
    紙芝居は、センター担当職員による朗読が行われ参加した方々は静かに聞き入りました。ギャラリートークでは、渡辺淳先生が展示されている作品の前で当時身の周りで起きた興味深いエピソードを幾話も話されました。紙芝居の前には渡辺ファンからの花束の贈呈があったり、井上耕養庵(和菓子屋)からは先生デザインの菓子袋に入った和菓子のさし入れがありました。

この企画展は、8月23日まで行われます。これほど大規模に作品を展示したことは始めてのことで、大変見ごたえのあるものとなっております。どうぞこの機会に渡辺淳氏の半生ともいえる画業の集大成をみに足を運んでみて下さい。(T