新刊図書のご紹介『わたしのとくべつな場所』『マジャミン』『やくそくのどんぐり』

2010年10月6日

一滴徒然草画像  一滴徒然草画像

一滴徒然草画像

児童書3点――『わたしのとくべつな場所』(2010年9月20日刊)『マジャミン』(2010年9月30日)『やくそくのどんぐり』(2010年9月30日)を版元の新日本出版社よりご寄贈いただきました。

最初の『わたしのとくべつな場所』、パトリシアは、特別な場所をめざしてバスに乗りました。でも、「黒人指定席」にしか座れません。公園のベンチは「白人専用」、レストランは「白人のお客さま以外お断り」です。やっとたどりついた特別な場所、そこは――。パトリシアが見上げた石板にはこう書いてありました。
「公共図書館・だれでも自由にお入りください」

2冊目アフガニスタンの少女『マジャミン』は、アフガニスタンの山間にある「山の学校」に通うマジャミン。「笑顔」、「明るい人」という意味の名前を持つこの少女が主人公。アフガニスタンの山間部で、厳しい生活を、皆で助け合いながら生きる家族の姿を映した写真集。戦争から復興しつつあるアフガニスタン。

3冊目『やくそくのどんぐり』は、韓国の南、伽倻(かや)山のふもとにハプチョンという町があります。そこの高台にたつ「みんなの家」に、被爆者たちがくらしています。
日本は、世界でただ一つの被爆国です。しかし被爆したのは、日本人だけではありませんでした。当時の広島・長崎には十数か国の被爆者がいたそうです。とくに、韓国・朝鮮の人が広島だけで五万人が被爆、三万人もの人々が亡くなったことは、案外知られていません。ハプチョンで育つどんぐりの木は、広島と韓国を結び、世界の核を許さない平和の約束と友好の象徴となっていることを伝えています。

3点とも本館図書室ブンナの部屋にあります。お立ち寄りの際にぜひご一読ください。(T)