お客様の一言に一遍上人の姿をみる

2014年10月3日

 午前中の雨もひとまず止み、道の草々もだいぶ乾いてきました。
 先日のことですが、今日と同じように雨降りの日。お客様が来館されるに会わせて雨が落ちてきました。受付では、突然の雨に備えて貸し傘を用意していますので、お客様に「もし、良かったら傘使って下さい」と言ったら、お客様から「まぁ、雨が降れば濡れるのは自然なことだし、これくらいならすぐ乾くだろうから、いいよ」とのお返事が…。その時は、何も考えずにいましたが、昨日夜に読んだ一遍上人絵伝解説書(みたいな書名だったかな?)に、はっと驚く一文が掲載されていたことを思い出しました。それは…

   ふればぬれ ぬるればかわく 袖のうへを あめとていとう 人ぞはかなき

 たぶん、雨が降ったら濡れるのは自然なことだし、濡れれば乾くのも当然。雨が降ったからといって、嫌がるのは面白くないこと…みたいな歌でしょうか。もしかしたら、あの時のお客様は捨聖様では…?
 本日午前中の雨と、午後の乾きを見て、不意に以前に来館されたお客様との会話を思い出し、そこに一遍上人の姿をダブらせてみる秋の一日。なかなかに風流な一日となりました。(S)