2019年3月

百年という節目に

2019年3月25日

 ここしばらく、水上勉先生の生誕百年展をしている関係から、色々と昔を懐かしむ人たちが来館してくれています。そんな方々とお話させていただくと「水上先生がご存命のときには、一滴文庫にもよく来たんだけどね。最近は足が遠のいてしまって」と言いつつ、昔の楽しかった思い出話を聞かせてくださいます。一方の小生は、楽しい! というばかりでは学芸員失格ですので、なんとか頭に刷り込んで、そのうち文章で残しておこうかと考えております。まぁ、今の忙しさでは、しばらくは無理でしょうが、そのうち(なんて言っている間は、無理でしょうが)時間が出来たら取り掛かってみたい事業ですね。(S)

コブシ

2019年3月24日

 文庫のコブシの木に花が咲き始めまたのを見て、渡辺淳さんの山椒庵日記を思い出しました。春になったと思わせてくれるのが、山に咲いた白いコブシの花だと書かれています。山のコブシはまだのようですが、今年もたくさん咲いて、豊作の年にしてくれるのでしょうか。文庫のコブシは、毎年、満開なんですが。(u)

想い出の一冊

2019年3月23日

 本日、様々なお客様に来館いただき、面白い話と感想もいっぱい聞くことができました。中でも、常連のお客様がお孫さんを連れて見学に。本館の展示をお孫さんと見て、ぱっと目に入った本が『霧と影』。その本を手に取り、お孫さんに「じいちゃんのお父さんが本の好きな人やって、お前も読んでみたらどうかと言われて渡されたのが、この『霧と影』やったわい。お前にはまだ早いかもしれんけど、もう少し大きくなったら読んでみいや~」との一言。どうやら、思い出の一冊を手にして昔の記憶が蘇ってきたご様子でした。そして、展示を一回りして「やっぱり、人間の描写というのは、松本清張さん(展示の一角でお名前を出していたもので)より水上勉さんの方が上やった。水上さんの描く人間の表現は、同時代のどの作家より群を抜いていたよ」と、なんともうれしいご感想まで。

 水上勉先生も、生誕百年という年を迎えて、まだまだ世間に広く問われるべき作家ではないかと、改めて考えさせられる一日でした。(S)

猩々袴

2019年3月22日

 ショウジョウバカマ(でいいんでしょうか)が咲いていました。人目に付かない場所で、大切にされていたものです。一緒に植えられたフジバカマともども絶滅危惧種だそうです。この一角は、文庫の庭で唯一手で草取りをしてもらえるところなので、安心(?)して植えられたようですが、花が咲いていないと雑草としか見えず、草取りをする身には緊張する場所でもあります。間違いなど絶対あってはなりません。みなさんにも見てもらおうなんて考えると、フタリシズカの二の舞になります。木の花より、野の花でいっぱいの文庫にしてみたいものです。(u)

大風

2019年3月21日

 本日、朝からの大風で、園内が大変でした。花は次から次に落ちていくし、木々もポキポキと‥‥‥。でも、一番心配したのは、葺き替え作業中の萱葺館のことです。茅の抑えに張っているブルーシートが飛んでいくのではないかと、朝からハラハラな一日でした。ですが、一日終わって見てみると、そんな人間の不安なんかどこ吹く風状態でした。やはり、職人さんたちの仕事はキッチリしてますね。(S)