2013年5月

電気柵

2013年5月31日

 

 

 

 五月も今日で終わりです。一日曇り空で暑くもなく、心地の良いお天気でした。
 一滴文庫裏の水田に休憩時に足を延ばしてみると、害獣除けの電気柵が張り巡らされていました。毎年のことですが、ここら辺りは山際ということもあって色々な動物、特にイノシシや猿がよく出没し、せっかく植えた苗や畑の野菜が荒らされないようにした対策です。水田や畑の周囲を電気柵で囲むとなると、なかなか大変なお金と労力が掛かります。人間は、やっと育てた農作物を動物に荒らされると腹立つし、動物は山に食べものが無くてお腹が減るし、どちらにも言い分があります。日本全国何処へ行ってもこんな風景を見かけますが、人間と動物が仲良く共存するのは難しいことなのだなと電気柵を見ながらつくづく思いました。(T)

老人力

2013年5月30日

 本日より、劇場ホワイエで渡辺均絵画展 – 故郷の美 – を開催しております。町内の多くの風景を切り取った絵画の数々は、不意に昔を思い出させてくれるような、そんな雰囲気を醸し出しているものばかりです。皆様も是非一度、一滴文庫ホワイエでの展示を見学にお越し下さい。
 しかし、今回の展示中にちょっと驚いたことが…。今回の出展者は、よくお世話になっている方なのですが、不図したことから年齢が発覚!えっ、そんな年齢なんですか…。いや、大変失礼な話ですが、もっと大分お若いのだろうと思っていたので、ちょっとびっくりしてしまいました。そういえば、おおい町の年配者の方々は、ビックリするくらい元気だと改めて考えさせられました。渡辺淳先生は、アトリエから文庫まで自転車で来ますし…。最近フロッカスで行ってる歴史講座の受講生(笑)は、死ぬまでに少しでも多くの事を知っておきたい!と言われていたし…。自分も負けてはいられないと思いますが、気力は完全に負けている気がします。この町の人たちなら、旧約聖書に出てくるアダム930歳や、セツ912歳にも負けないくらい長生きしてくれそうですね。と…流石にここまでは無理でも、古事記に出てくる雄略天皇124歳にははり合ってくれることでしょう。侮れません老人力!←これもちょっと失礼かもしれませんね。(S)

よろずや

2013年5月29日

 気づいてもらえたでしょうか。劇場門、ちょっと締まった出で立ちになったように思いませんか。変わったようには見えない方に説明しますと、雨どいを新しくしたのです。歪みとひび割れで撤去したままだったものを、竹人形公演前に修理しました。劇場門受付小屋の屋根の赤錆の原因となっていた雨どいの流し口を、小屋の雨どいへと付け替える大工事でしたが、無事終了しました。万が一のため、取り外しは可能にしていますが、
 文庫の管理にはいろんな方のお力が必要ですが、そのおかげで、いろいろと身につきました。次は小屋の屋根の塗り替えをたくらんでいます。
 万屋も楽しいものです。(u)

防草シート

2013年5月27日

 

 

 

 今日は、風があり昨日ほど暑くなかったです。
 一滴文庫の庭の草取りが大変で、数年前から造園屋さんにお願いして、防草シートを庭に設置しています。写真は、土の中に黒い防草シートを埋めたり、砂利を補充している作業風景です。造園屋さんと立ち話をしていたのですが「数年前に比べて、庭はずっと綺麗になった。」と話してくれ、日々の庭掃除の努力が実っていることを実感し、嬉しく思いました。(T)

境界はキョウトイの~

2013年5月26日

 最近、ちょっと気になることがあります。それは、来館してくるお客さんの足元です。と言っても、靴のことではありません。文庫の長屋門の敷居ことです。事務所が長屋門をくぐって直ぐ脇にあるものですから、お客さんがどのように門をくぐって入ってくるか、ものすごく目につきます。よく目にするのは、足の悪そうな年配の方でも、敷居をヒョイっと跨いで踏まないようにしている風景です。流石、年配の方はその所作が型にはまっているようで、何も考えなくても踏まないように体が記憶しています。一方、元気があふれる子どもたちはというと、元気にあいさつをして門をくぐるときにピョンと敷居の上に乗ってから文庫に入園してくる子もいるくらいです。ここまでくると、もはや年代の違いですね~と言って終わっていいものか考えさせられます。
 確か、元々は”家の敷居という重要な部分を出来るだけ長く保つため”とかという理由があったようですが、民俗学的には、境界問題と相まって面白い論があったことを思いだいました。それは、家の敷居という場所は、内でも外でもない曖昧な空間というものです。そうです、ここまでくれば、勘の鋭い方はガッテンしていただけたかと思います。これまで小生の徒然にも度々出てくる妖怪や幽霊の出やすい時間帯(タソガレドキ、カワタレドキ)や場所(橋、村の出入り口)と同じですね。世の中で一番怖い事は、何かと何かのちょうど間の時空に足を踏み入れる事なんです。敷居は、内と外を区切っている場所なので、内でもなく外でもない。そんな場所に足を踏み入れることの恐ろしさたるや、ましてや、その上に飛び乗るなんて………あ~クワバラ、クワバラ………といったところでしょうか。ちなみに、この「クワバラ」とは、何を指しているかわかりますか?これまた面白い話ですが、長くなりますし、次の機会のネタは取っておかないと大変なので、いつかまた。
 気温はグングン上昇中なので、ちょっと怖い小ネタを挟んでみました。(S)