鬼籍に入る

2014年6月20日

 先日、新聞をみていると「ダニエル・キイス氏死去」という一文が目に飛び込んできました。あれ、どこかで見たような名前だな? と記事を見ると「アルジャーノンに花束を」の作者とのこと。この作品については、多くの方々が読んでいることと思いますので、内容については言及しませんが、失楽園(渡辺淳一さんの作品じゃなくて、ミルトンの方)の現代版と言ったところでしょうか。
 知識を得てチャンスをものにするということは、大変素晴らしいこととは思います。しかし、同時に存在する苦悩に気付くとき(気が付かない方が幸せだったのでしょうが、気付かざるをえないということは往々にしてあるものです)に人は、どのような対応をとるものでしょうか。なんとも、深い人間心理をえぐるような作品です。久し振りにこの作品の内容が頭を駆け巡り、無駄な知識(活用なき学問というやつです)を追い回している自分の心情に目が向いてしましました。たぶん、小生の行き着く果てはチャーリイ(主人公)とさほど変わりはしないのではないかと考えてしまいます。
 とある文豪の死から、作品に目が向き、そこから自身の現状にまで思考は巡る。名作というものは、深く人間の心を刺すもののようですね。(S)

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