2012年5月

世界の文学 その2

2012年5月13日

   

 先日の徒然でカフカの『変身』について、「絶望」を感じる文学作品と記しました。その後、一滴文庫図書室をブラブラと見回していたら、ここにも「絶望」が………!と言うわけで、絶望つながりになるキルケゴール著『死に至る病』を発見してしまいました。この作品は、文学というより哲学や思想について記されたものになります。キルケゴール曰く、死に至る病とは………「絶望」らしいです。と、簡単に書いてしまいましたが、キルケゴール自身の不幸な生い立ちや出来事などが背景となって、絶望を分類し、人が真に死に至る要因となるのは「絶望」だと結論付けられています。なかなかに読み応えのある作品ですが、ズッシリと重たい作品(思想)であることは間違いなく、息抜きにどうぞ…とは言い難いですね。それでも、一時代を築いた作品ですので、文学世界の一端を肌身に感じたい方は、是非ご一読頂けたらと思います。
 2回続けて重たい徒然になってしまいましたが、文学世界の裾野は広く、どんな分野で誰が感銘を受けるのか解りませんので、重い内容にもご容赦ください。(S)

四葉のクローバー

2012年5月12日

 

朝から風の吹く曇り空のお天気で、気温も低く寒かったです。
六角堂(お休処)わきの花壇に四葉のクローバーがあると、六角堂スタッフが教えてくれ、写してきました。今、花壇にはレンゲ、カタバミ、シロツメグサ、スイセンが生えていて、なかなか四葉を見つけるのは困難でした。四葉のクローバーを見つけた人には、幸福が訪れるという言い伝えがヨーロッパにはあるそうです。文庫で探してみて下さい。(T)

 

サルです。

2012年5月11日

              

 いつもの一団でしょうか。餌になるようなものはまだないはずですが、屋根の上を走り回ったり、仲良く毛づくろいをしていました。文学や芸術だけではありません。自然いっぱいの文庫のひとこまです。

世界の文学

2012年5月10日

  

 先日、テレビを見ていると、小生にとって懐かしの文学作品であるカフカの『変身』を議題に取り上げた番組が流れてきました。そういえば、最近本屋さんに行くとカフカについての本が並んでいるのを見た記憶があります。たしか、本には絶望の天才だとか何とか………という副題(?)が付いていたような気がします。
 確かに、カフカの作品から感じるものは、「絶望」だけだったような気がします(と言っても、小生はカフカの作品は『変身』だけしか読んでいませんし、読んだのもだいぶ前のことで記憶が曖昧になっていますが)。
 ある日突然、自分が虫になっていく(肉体的にも精神的にも)。そんな自分を見る周囲の目。そして、(労働力としての)自分がいなくなることによって結束し、生活を立て直す家族。どんどんと無くなって行く自分の居場所。この作品からは「絶望」以外感じることができませんね。しかし、目線を変えて、家族や周囲の側からこの作品を考えると、ものすごく深い人間心理が描写されている作品だったことに気付かされます。変身するのは体か心か…もしくは、自分か周囲か…。直接画像がインプットされる漫画やテレビと違って、活字による文学作品は読み手(心情)による作品のとらえ方が千差万別だと思います。あなたはどちらの立場から『変身』を読みますか?
 もちろん、このカフカ著『変身』も一滴文庫図書室に収蔵されています。もし気になった方は、一滴文庫図書室の席から窓外の世界を感じつつ『変身』を読んでみませんか?(S)

「中村正義展」始まる

2012年5月9日

今日から、平成24年若州一滴文庫企画展「中村正義展」が始まりました。「中村正義の美術館」のご協力により、開催することが出来ました。
 中村正義氏は、水上勉と交流があった有名な日本画家です。水上勉は、生前の中村正義氏に幾つかの文章を贈ります。どの文章も中村正義氏のもつ魅力を上手く表現したものばかりです。この展覧会では、「美の巨人」とまで言われた中村正義氏の絵を見て、水上勉が表現した文章の素晴らしさも感じることができます。是非、沢山の人に見ていただきたいです。
水上勉の作った若州一滴文庫で、水上勉を魅了した中村正義氏の作品をご堪能ください。(T)