2012年4月

新刊図書のご紹介 

2012年4月30日

「原発・放射能教室第1巻」(2012年4月20日)と「原発・放射能教室第3巻」(2012年4月20日)を版元の新日本出版社よりご寄贈頂きました。
     一冊目の「原発・放射能教室第1巻」は、放射線と放射能とどうちがうの?という基本から、アルファ線、ベータ線、ガンマ線の性質などまで、テレビでもおなじみの放射線防護学の専門家、安斎先生が教えてくれます。意外なところであびる放射線、自然放射線のことや放射能で汚された福島のことなど具体的な話で放射能・放射線のことがわかります。
    二冊目の「原発・放射能教室第3巻」は、原発事故による放射能汚染には、いやでも長くつきあわなければなりません。むやみにこわがらず、なにに気をつければいいのか、どうすれば被ばくをふせげるのかなど、事故後の具体的な例から考えていきます。なぜ事故がおきたのかふりかえり、原発にたよらない未来のエネルギーについて考えます。シリーズ最終巻です。
     原発が多数在るおおい町の一住民として、原発問題は他人事ではありません。わたし自身も関心のある書籍でした。2冊とも本館図書室ブンナの部屋にあります。お立寄りの際に是非ご一読下さい。(T)

HSはかく語りき

2012年4月29日

  

 つい先日まで一滴徒然の文章上に飛び交っていた『寒い、雪が、冷たい、霙………』などの言葉が恋しくてたまらないような暑い一日でした。日中の日差しは強く、まるで真夏の太陽が昇ってくる時期を間違えたんじゃないかと思うほどでした。館内の温度と湿度を調べ、メータに目を向ける度に汗が背中をつたってくるようです。
 そんな、庭の土も焦げるかのような一日ですが、庭園内では雑草が暑さにも負けずにワッサワッサと伸びてきてます。「あれっ、ここ先日草むしりしたはずなのに………」何度も見て、繰り返される同じ毎日(雑草の時期)が始まりましたね。気分はツァラトストラです。永遠に繰り返される永劫回帰(草むしり)のなかで、今ある現実(生)に背を向けることなく常に「是」と言える強さをもつ超人となりえるか?ニーチェの世界はなかなかに難しいですね。小生はどちらかというと、肥大化する心の闇に飲み込まれるツァラトストラに共感を覚えてしまい、現実世界に「非」という弱さが目立つ人間(毎回、同じ位置に生える雑草にうんざりです)なので、永劫回帰の世界から逃れることはできないようです。哲学的な思想として一世を風靡(ものすごい批判にさらされましたが)した考えでしたが、小生には受け入れがたい思想です。辛すぎますね(笑)。
 もし興味のある方は、フリードリヒ・ニーチェの「ツァラトストラはかく語りき(こう語った)」に目を通してみてください。哲学的な思想の発露の場として執筆された小説ですので、読みごたえ満点です。もちろん、一滴文庫図書室にもありますので、暑いGWの一日を文庫の庭園を眺めながら読書などいかがでしょう。(S)

カエルの鳴声

2012年4月28日

 

朝から快晴のお天気で、太めの私には暑いぐらいの気温となりました。
田植えにむけて、何処の水田も水が張られて、カエルが鳴いています。文庫のお隣の水田から、カエルの大合唱が五月蝿いぐらい聞こえてきたので、いったい何匹ぐらい居るのだろうと思い、お昼休みに偵察しに行くと、鳴き止んでしまいました。逃げたのか、隠れたのか、私の気配を感じたようでした。しかし、一匹だけ逃げ遅れたカエルが水路でジッとしているのを見つけ、写すことが出来ました。
田植えの始まりが近づくと、必ず聞こえてくるカエルの合唱は心地良いものです。(T)

田んぼ

2012年4月27日

          

 文庫の庭にディーゼルエンジンのうなる音が響き渡っています。心地の良い音です。青空の下、田んぼが仕上げられ、田植えの準備が整ったようです。腰まで浸かる汁田は、機械の入る田んぼと一滴文庫に変わりました。今では想像すらできません。しばらくは田舎の音と風景で、落ち着く毎日が過ごせそうです。(U)

雨の日の

2012年4月26日

             

            
             写真撮影に協力してくれた皆さん、ありがとう。

 強風にて雲厚く、なんとなく薄暗い一日でした。先週くらいまでは多くの色彩に溢れていた文庫もだんだんと単一的な色合いに染まってきました。そのような日一日と景色が変化する文庫の庭園では、先日写生に来館していた大飯中学校の学生さんたちが、まだ書きかけの風景画に再度の下書きを施しに来てくれました。前回の来館から数日間しか経過していないのに、一変している文庫の風景に何を想って筆を進めているのか、興味津々で写生風景を見学させてももらいました。残念なことに、途中から雨がパラパラと………。なかなか完成までは道遠く、まだまだ時間がかかりそうですね。でも、一滴文庫はいつでも皆をまっているので、時間があれば是非またどうぞ!(s)