いつもオンドリの声で起きていたマーラー。かあさんのつくる朝ごはん、弟や友だちと野原であそんだ。戦争が始まると食べ物がなくなり、鳥は歌うのをやめた。家族は決心する。爆弾の落ちてこないどこかへ、何もかもすてて……。マーラーたちの未来は?無表情なはずの石で描かれた絵が、豊かに語りかけてくる絵本です。