夏休みに入るのを待って、こころは髪を切った。スポーツ刈り。真剣だった。夏休みの終わりには、初めての練習試合が待っている。「いいかげんにしろっ!」ふがいない新人キャッチャーのこころに、哲平の容赦ない叱責がとぶ。「哲平の本気の球を、いつかぜったいに受けてみせる!」こころの熱い夏が始まる――。