「おかんが死にましてん。民生委員のおっちゃんに言うたら、ここへ電話せい、言うてくれはりましてん」。残された支援学級に通う息子からの電話に「心配せんでええ」と心をこめておくる。お金のない人から大会社の社長まで、人の数だけあるおくり方。悲しいのに温かい、作法から終活案内にもなる葬儀にまつわる70の物語。