好きな作家は?

2014年6月2日

 本日、来館のお客様と図書室で少し話をしていると、好きな日本の作家は? というような方向に話題が進み、色々な作家の名前が次から次にお客様の口から出てきました。一方の私はというと、日本文学とは縁薄く、数人の名前しか脳裏に浮かんではきませんでした。そのなかで、お客様と同じ名前が一人あり、それは文豪夏目漱石(まぁ、日本人ですから)。少し読みにくい感じはありますが、要所に散りばめられた格言のような一言一言がズシリと心中に響いてくる瞬間があります。
 そういえば、夏目漱石の格言(?)のなかでも「学問のすすめ」に書かれていた一文〝活用なき学問は無学にひとし(記憶が定かではないですが、たぶんこんな一文だったはずです)”には、心抉られる気分がします。しかし、学問を活用するということは考える以上に難しいことなんですけどね。文庫の図書室で読みきれないほどの知識に囲まれて、お客様と楽しく話を進めるその側面で、結構な葛藤に身悶えする無学な学芸員の心の叫び(笑)は、たぶん誰にも聞こえてはこないでしょう。(S)

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