4月2014
一滴通信編集中
なかなかしっくりとこない空模様。なんとなく気持ちも淀みがち…ですが、六角堂では、そんな天気とは正反対の熱く晴れやかな話声。そうです、恒例の一滴通信編集会議です。毎回のことですが、編集委員の皆さんの見識と熱意には頭が下がります。
〈ここの文章の語尾はどうだ? ここの一文の使い方は…いや、表現的にもう少し何かないか? 今回の徒然草の分量は、あまり減らしたくないんだが!〉
などなど。なんとも熱心な編集委員の皆さま。やはり、冊子を一冊作るということがどれほど大変で責任のある作業かということを、まざまざとその背中で教えてくれています。
しかし…よくよく聞いていると、どうやら熱心な談義の何割かは、あまり編集とは関係のないお話のご様子。一番熱がこもるのは、前回の会議から今日までの間に身の回りでおこった面白い話を、周りの人に披露するその時。いつのタイミングで、どのネタを放り込んで、場の話題をさらっていくか! 皆さんの背中がまざまざと教えてくれていますが…どうしたものでしょうか。(S)
ゴールデンウィーク


朝から快晴で気温もグングン上昇し、室内でも20℃を越えていました。
5月8日(木)から始まる若州一滴文庫企画「三上誠展」と6月21日(土)22日(日)にくるま椅子劇場で公演の竹人形文楽劇「越前竹人形」のポスターとチラシを近隣の関係施設に配布しに行ってきました。配布先のおおい町大島の赤礁崎オートキャンプ場や、きのこの森などは、連休ということもあって家族連れの車で駐車場がびっしり埋まり、大勢の人で賑わっていました。一方、地元の農家はというとゴールデンウィークが田植えの勝負どころで、どこの水田も水が張られ田植えの準備に追われているようでした。写真は一滴文庫近くの水田です。田植え機にのって田植えをし始めているところを写させてもらいました。(T)
ところ変われば
2つのノックアウト
本日、大型連休前の平日…ということで、お客様も少ないかな?と思っていたら、なんのなんの! 朝から多くのお客様に恵まれる一日となりました。
そんな多くの来館者の皆様のなかで、ちょっと目を引くお二方(といっても、別々のグループの方々です)。お一人目は、まだ小学生になるかならないかというくらいの小さな女の子。お若いお父さんとお母さんに連れられ、本館をお行儀よく見学して竹人形館でノックアウト。どうやら、リアルな竹面の見学はまだ早かったご様子でした。あと何年かすると、近所の小学生みたいに楽しんでくれることとは思いますが…またの来館をお待ちしております。
そして、次は海外からお越しのお客様。受付で、初めて(私はですが)手渡す英文のリーフレット。いつもと同じように、しゃべりかけて…とはいかずに、こんどはこっちがノックアウト。なんとも恥ずかしい話ですが、わたくし、語学力のなさには自信があります。そういえば、昔読んだ本(正確に記憶しているかわかりませんので、間違っていたらごめんなさい)に確か「言語の違いは基本的に、何を伝えていいかではなく、何を伝えなければならないかということにある(ローマン・ヤコブソン)」という一文を思い出し、そうだ! 伝えなければならないことは、今手渡した英語版リーフレットに書いてある。と、現実から目をそらす言い訳ばかり頭をよぎる始末。なんだか恥ずかしさばかりがつのります。ちなみに、このヤコブソンの一文は、そんなことを言っているのではないのですが…書くと長くなるのでやめておきます。
と、このようにお客様の多い一日。園内では、多くの方々の葛藤(職員も含めて)を垣間見ることができる楽しい一日になりました。(S)
上溝桜(ウワミズザクラ)バラ科落葉高木
立ち入り禁止
本日、竹人形館は燻蒸作業のため立ち入り禁止でした。本日来館のお客様には申し訳ありませんでしたが、こればっかりはしかたありません。定期的に実施するこの作業のお陰で、資料はまた一年間生き生きとお客様の前に立ち続けてくれるのですから。
でも、せっかく来館してくれたお客様のなかには、やはり竹人形を見たかったと言われる方々も…。そんな皆様に「申し訳ありません。本日だけはどうしても…」と伝えると「残念だけど、次に来る楽しみが増えたと思っておきます」とのお応えが返ってきます。どうやらここ一滴文庫では、職員だけではなく来館いただくお客様も一緒に資料や施設の明日を考えれる場所になってくれているようです。本当にありがたいことですね。(S)
花開いて
カエルの鳴声
門手前から聞こえてきた一言
本日、さすが土曜日。大勢のお客様に恵まれた一日でした。文庫内は午前中から閉館間際までお客様の切れ間なく、園内から楽しげな話し声と、竹紙製作の木槌のトントンという小気味よい音が何ともリズミカルに聞こえてきます。そうです、このような一日こそ「晴れやかな日」というんですね。
と、そんな一日でしたが、小生の気分を高揚させる一件が他にもありました。それは、長屋門の手前から聞こえてきたなにげない一言です。
「あっ、やっぱりここよ。すごくきれいなお庭があるって噂の場所。○○さんたちが、前に行ってすごかったって言ってた…」
はい、そうです。ここが噂の庭園を持つ一滴文庫です…と、ついつい門をくぐったお客様に言いそうな勢いを押し殺して入館の受付を済ませました。でも、心のなかでは、そうか、そんなに噂になるほどか! と、考えてしまうほどハイな気分です。しかし、なかなかよい噂が流れてくれるのは嬉しいんですが、この庭園の状態を維持するのも大変です。できるだけお客様の期待を裏切らないようにこれからも頑張らないといけませんが…プレッシャーも大きくふらんできますね。(S)