謹呈本 絵本「ふしぎなともだち」

2014年6月28日

 朝から曇り空のお天気でしたが、気温が高くジメジメした一日でした。
 
午前中に一冊の絵本が届きました。型絵染作家の田島征彦先生から送られてきたものでした。田島先生は2010年に一滴文庫で「田島征彦 型絵染の世界展」を開催した時の絵本作家です。田島氏は水上先生と長いお付き合いがあり、2006年に亡くなった児童文学作家の灰谷健次郎氏とも深い親交がおありでした。
 
送られてきたこの絵本は竹紙に型絵染という染色技法で描かれたもので、一滴文庫の竹紙作家西村氏が漉いたものが用いられています。文庫の竹紙漉き工房から毎日トントントントンと、木槌で竹を叩いておられる音が聞こえてきますが、そのトントンの一部は、田島先生の絵本に変わったようでした。
 
この田島征彦先生の最新作の絵本「ふしぎなともだち」の話の舞台は淡路島で、言葉の喋れない自閉症の子供のこと「やっくん」と転校生のおともだち「おおたゆうすけ」君との言葉では伝えられない温かな友情が絵本に描かれていました。障害者の人達と社会の取り組みについて考えさせられた作品でした。
 
ご来館の際には是非、本館図書室ブンナの部屋でご覧ください。(T

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