年輪
2022年6月24日
先日、お越しになられたお客さまと水上先生のお写真を見ながらお話していると、「ぼくはね、もう50年近く前に水上先生の講演を聞いたんですよ」と、ぽつり。興味津々の小生が「どんな感じでしたか?」と聞き返すと、もう内容のほとんどは忘れてしまったとのことでした。ですが、ひと言だけ覚えていることがあると言われました。その当時、壇上の机は、大体合板の物ばかりで、表面はつるつる。それを水上先生が見つめて「これは違う。偽物だね。本物は年輪があるんだ。それこそ生きた証で、辛い年や良い年など、その年の記憶が年輪の幅に反映される。私は、少なくとも、年輪のみえる人間でありたいと思います」という一言だけ、鮮明に覚えているとのことでした。
年輪、まさにそうですね。様々な年を経て成長していくのは、人も木同じなんですね。でも、合板で聞かざることなく、年輪の見える人生って、一体どんなものなんだろうと考えさせられました。
先人のお考えというものは、深いものです。(S)

