昔の話
2017年10月30日
町の老舗の和菓子屋さんでの話です。
「帰雁忌はいけなくて残念だったけど、どうやった」
「今年もたくさん来てもらい賑やかやった。水上勉が書いた話が朗読されたんやけど、水上勉の家のことを知っている人が思わずうなずいて笑ったわと言ってたよ」
「この家は水上勉のお父さんが建てた家なんよ」
「花屋さんはそうやと聞いてたけど、ここもそうなんや」
「隣の家とその隣の鍛冶屋さんだった家と花屋の4軒がそうなんよ」
と思わぬ話を仕入れました。知らなかったのは私だけかもしれませんが、この家と花屋さんは手を加えられていますが、隣の2軒を外から見ると、同じ姿形でした。
忘れ去られてしまうことが多い中、懐かしく、笑って話せることっていうのは、幸せなことなのかも知れませんね。(u)