1月2012
『渡辺淳展』‐地の乳房‐開催
黄
大小
梅の蕾
赤
最近、昨年末から降る雪の白さで、文庫の庭園内にある色が際立って目に付きます。特に視界に入ってくる色は、やはり赤ではないでしょうか?雪の白に対比して自己主張するかのような赤が、文庫内のそこかしこに所在しています。
太古の世界では、赤(朱色)は魔除けの色と考えられていたようで、弥生時代の甕棺(棺桶のことです)の内部や古墳の石室(遺体を安置するための部屋です)内などに、多くの赤色顔料(ベンガラなど)が使われていたようです。
現代社会では、赤は警戒色ということなので、消火器や信号機の止まれなど、注意喚起を促す色となっています。一方、現代社会とは一味違う文庫庭園の赤は、「ほっ」と気分の和む緩衝材となってくれています。(S)
蟹
大阪からの団体様
成人の日
本日は成人の日ということですので、新成人の皆さまおめでとうございます。
人の一生にはいくつかの節目となる時期がありますが、現代では成人の日も、その内の一つに当たりますね。昔の日本では、成人式なるものは無く、元服(げんぷく)という通過儀礼が行われていました。今では20歳で一律に成人になりますが、この元服という儀礼の時代では、大まかに数え年で12歳~16歳で成人とみなされていました。それぞれの事情により成人となる年齢が違いますが、元服することにより、周囲の対応がガラリと変わり、それに対応して大きな責任を背負うことになったようです。本年成人を迎えられた方々も、これまでよりも大きな自由を得ることになると思いますが、その反面の不自由や責任の大きさを考え、嫌になることも多くあるかと思います。そんな時には是非一滴文庫図書室に足を運び、多くの本の中の一冊から、何かを拾って、人生を切りひらいてください。
ちなみに、成人の日というハレの日(おめでたい日)に、お餅(ヨモギ餅)というハレのモノをいただきましたので、早速いただきました。たいへん美味しかったです。(s)