ポカポカとあたたかい小春日和の午後、学芸員のTさんは、本館のテラスの前で、床机を横に立てて何かを刷毛で塗っています。 お椀の中の塗料は、たとえばリンゴジュースのような感じの液体で、ニスやペンキの類ではなさそうです。 正解は「柿渋(かきしぶ)」でした。塗ってからしばらくは少し匂うのですが、何度か重ねて塗ると、何とも穏やかな自然な光沢が出てきます。そういえば、昔、番傘などに塗られていた撥水効果のある塗料は、この柿渋ではなかったでしょうか?(N)
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