そこに気が付くとは……すごい!
2022年9月15日

前日、まだお若い来館者さんが淳先生の絵に長い時間魅了されていたので、ついついお声をかけてしまったら、それからさらに長い時間会話のひとときに流れ込んでしまいました。
すると、そのお客さんから「この渡辺淳さんという方は、ずいぶん慎ましい性格をされてるんですね」と、ひと言。先生の絵から、そんなことまで慮るとは……この人、できる! と、感心させられてしまいました。それで、「なぜそんな風に感じられたのですか?」と興味本位から聞いてみたら、「だって、こんな小さなサインが、木々の間に隠れるように……普通画家さんって、これは俺の描いた絵だ! と、自己主張するものではないですか」との回答。あっ! と、さらに驚きました。その絵には、確かに、すごく小さな「08321 淳」というサインが入っているんですが、私以外で、しかも初見でそこに気が付く方がいるとは……。これには、本当に驚かされました。
まぁ、さすがに、ラウンジの渡辺先生の絵に気力をつかいすぎたみたいで、その他の展示は今回サラッという感じで流して、帰りに「また、時期を変えてじっくり時間をとって再訪します」と、帰路につかれました。
たぶん、小生より年下じゃないかと思われるお客様でしたが、その注意力(集中力)には脱帽でした。(S)