ノートに書かれた気持ち

2022年5月20日

 あれは、もう数週間も前のことでしょうか。夕暮れ時にお越しいただいたお若いお客様二人組。熱心に展示をご見学だなぁ~と思っていたら、不意に事務室にお越しになられてひと言「展示室に置いてあるノート、もう今日の分はお読みになられましたか?」。

 何事かと思いましたが「いえ、まだです」と、返事を返すと「ぜひ、読んでみてください。日付が今日なので、たぶん私たちの前に来た人の物だと思います」とのこと。

 そのお客様とお話をすると、なにやらノートに書かれていた文面にいたく感動されたとのことでした。そこから話はどんどんと弾み、一滴のことや水上先生のこと、渡辺淳先生のことと、閉館の時間まで尽きることなく会話が広がりました。

 最後に、「こんな素晴らしい場所は、生まれてはじめてです。また機会をつくって、もう一度戻ってきます」と、のこしてお帰りになられました。

 このお客様と小生をつないでくれた展示室のノートの文面は、たしかに胸に来るものでしたが、そこに目を向け、こちらに伝えてくれたそのお心に、感謝と感動ですね。

 もし、その文面が知りたいという方がおられましたら、ぜひ一度文庫にお越しいただき、ノートをめくってみてください。素晴らしい世界が広がっていますよ。(S)