2017年1月

千客万来

2017年1月30日

 本日朝から、「(S)さんおるか?」とお客様。「あぁ、〇〇さん!」と受け答え。しばらく六角堂でワイワイしてたら、時計の針が進むこと進むこと。「あっ、もうこんな時間! 帰らねば」と見送ったのもつかの間。次のお客様が「お、(S)さん、こんにちは!」と足を踏み入れられました。そのお客様も、しばらくしてお帰りになられた。そうこうしていたら、あぁそうだ、今日は外回りがあったと気が付き、お昼頃に外勤にGO! 帰ってくると「君にお客さんがあったよ」との伝言が……。また? 誰だ? と首をかしげていたら、一台の車が駐車場に! 降りてこられた男性が「あぁ、(S)さん、ちょっと今いいかい?」。と、まぁ面白い話を聞かせていただきました。
 今日は、いったいどうしたことだ(今日だけに限ったことではないかもしれませんが。)? 疑問が頭を駆け巡りましたが、そんな疑問はすぐに氷解。そうです、今日は劇場のホワイエで2月から実施の「福・福展 ~招き猫コレクション~」の準備をしておりました。恐るべし招き猫。まだ、展示準備中にも関わらずこの威力!
 皆様も、ぜひ招かれてください。たぶん予想以上にすごいコレクションですよ。(S)

お受験

2017年1月29日

 その記憶は失われつつあります。いや、ほとんど思い出せないと言った方がいいのかもしれません。そう、受験勉強なんてどうやっていたのか。
 今日はそんな受験を控える生徒が勉強にやって来てくれました。冬のこの時期、客足が遠のく文庫の静寂は、勉強するのにはもってこいのようです。雪に覆われるとより一層静寂に包まれるようで、鉛筆を走らせる音が漏れ聞こえてきました。家にいるといろんな誘惑があるのではかどるでしょうね。
 図書室の場所は狭いので利用は先着順となりますが、いつでも利用してください。ただし、コーヒーを飲みながらの方は六角堂でお願いします。(u)

拙い展示ですが

2017年1月28日

 あれは先日のことです。来館されたお客様が熱心に企画展をご覧になられていたので、つい声をかけると、いろいろと面白い話になりました。

 「僕は、昔、小説家になりたかったんだ。でも、諸々の事情でなることができなかった。まぁ今では、それで良かったと思う。だって、こんな大変な思い(企画展の内容を俯瞰して)は僕にはできないよ。もっと楽に稼げる職業だと思ってたんだけど……」という旨のお話をしていただきました。小説家という職業は、小生からすると表面楽天、裏地獄(ちょっと表現が悪いですけど)みたいになものですかね~とお返事すると、「表は繕って、すごいんだぞ! みたいな感じにしとかないと誰もその人の本を読んでくれないのかな(笑)。その分、その人を支える周りの人が地獄なのかもね。やっぱり、僕には無理だ~」とのことでした。

 その他にも、短い時間で、様々な言葉を交わすことができ、なかなか有意義なひとときを過ごすことができました。そして、最後に「この企画展は、とても良かった。小さいながら主題がはっきりしているし、それを私たちが考えることができる。よく地方の博物館に行くと、この資料を見てください! みたいに、物を置いて説明文を置いているだけというものをみかけるけど、この展示は水上勉という人がどのように水俣病を考えていたのかがよくわかるし、そのことを今の私たちが考えなければならないと感じる。これを作るのは大変だったでしょう」との一言をいただきました。ありがたいことですが、要所要所に間違いがあったり、資料の関係で歯抜けのような表示になったり、穴があったら入りたい限りですが、このように考えて展示をみてくれる人が一人でもいてくれたことに感謝です。(S)

晴れのち雨で雪融ける

2017年1月27日

    午前中暖かい陽射しがあり、積もった雪が溶けてくれ、屋根に積もった雪がドサッドサッと音をたてて落ちていました。
   
午後から、2組の遠方からのお客様があり1組は栃木県から、もう1組は横浜からお越しのお客様でした。どちらの方も、「以前から水上勉の建てた一滴文庫に一度行ってみたいと思っていて、やっと来れました。素晴らしいところです。又、良い季節に来たいです。」と話してくれました。まだまだ寒い時期ですが、ぼちぼち来館者が増えてきました。(T

冬の来客

2017年1月26日

 雪で客足が遠のくのは寂しいものですが、代わりに文庫の庭は小鳥たちで賑わっています。ヒヨドリ、ジョウビタキ、スズメなどが木の実や花の蜜、膨らみ始めた花の蕾までつついていました。クロガネモチやマンリョウの赤い実がいつのまにやらなくなっていましたが、軒下の梁の上にいたスズメがふくよかだったこと、おいしくいただいてもらってなによりです。しばらくは、本日の入館者はその他何羽となりそうです。(u)