大島からの一日

2014年4月16日

 昨日、文庫は休館、しかもお天気は最高! ということで、久しぶりに大島をぐるっと巡ってきました。ただ単純に、散りゆく桜の見学で一日をゆっくりと過ごしたい…という目的ではなく、水上勉著「破鞋」で語られていた雪門玄松老師のお墓を確認してみようという大きな目的があり、大島に車を走らせていました。行く道では、色とりどりの草花のお出迎え。しかも、海から眺めるおおい町の海岸沿いの風景たるや、目的をすっかり忘れてしまいそうな魅力でした。そういえば、前に渡辺先生から「一滴文庫の建設予定地として、大島の犬見もあがってたんだよ~」と聞いていたので、もしかしたら、ここから毎日海を眺めながらの仕事になってたのかもな~と感慨深い気分に浸っていました…が、ここでようやく本来の目的を思い出し、雪門和尚の下で参禅(笑)を果たしました。
 色々と考えることも多い休館の一日になりました。少しずつではありますが、行政区分ではない〝おおい町”という文化圏を認識できるようになってきていると考えている自分もいたりして、そのうち一次的な思考もおおい町の人間になる(要するに、何かを考えるときの基準になる地域がおおい町的なものです。今は、どちらかといえば九州的な感じです)ことがあるかもという気もしている今日この頃ですね。(S)