2013年10月

五番町夕霧楼

2013年10月19日

 全国紙の映画紹介のコーナーで、1963年に公開された五番町夕霧楼の映画が主演女優のインタビューとともに紹介されていたと、その切抜き記事をいただきました。残念ながら映画は見たことはありませんが、その舞台となった伊根町津母へは何度か訪れたことがあります。百日紅の咲く季節は、道も家々もピンク色の花に彩られていました。撮影の時に百日紅の高木も運 んで植えたそうですが、地元の人に聞くと残念ながらその木は枯れてしまったそうです。ただ、撮影の記念碑には百日紅の木が残っていました。
 宿泊所となったところは、今は小高い丘の上に場所を移し、立派な温泉旅館になっています。料理も温泉も景色も最高ですので、夕子のふるさとともに一度訪ねて見てください。こういう風に紹介されるとやっぱりうれしいものです。(u)

心の月

2013年10月18日

 先日の事ですが、閉館間際になって団体のお客様が来館。しかも、なかなか熱心な方々で、閉館時間ギリギリまで見学。もちろん、こうなってくると閉門の時間もズレズレ。しかし、来館の方々をお見送りして長屋門を閉めるとき不意に東の空を見上げると、雲の切れ間から月がヒョッコリ。
 なんだか、ホッとします。最近、なかなかに多くの事案に取り組み、先行きの見えない不安な場面に遭遇することも色々とありましたが、月を見つけて曇りっぱなしの小生の心が伊達正宗の辞世の句を思い出しました。

曇りなき 心の月を先だてて 浮世の闇を 照らしてぞ行く

 どれほどの覚悟と修養を積むと、これほどの悟りがひらけるのでしょう?小生の曇りがちの心では、月の灯りどころか、直ぐに消えてしまうマッチの灯りにも遠く及ばない気がします。このままでは浮世の闇に飲み込まれてしまうのも時間の問題…かも?(S)

名古屋からの団体様

2013年10月17日

  今朝は急に寒くなりましたが、気持ちの良い一日でした。猛威をふるった台風26号の影響で、文庫の庭木の枝葉が随分吹き飛ばされ荒れていましたが、大きなダメージもなく台風は過ぎ去ってくれました。

 今日は朝から、愛知県明豊市から本郷読書サークルの方々が観光バスで来館し、一滴文庫を堪能して帰られました。写真は画家の渡辺淳先生が、水上作品の新聞連載小説「故郷」の挿絵を手掛けた時の思い出を読書サークルの方々に話されているところです。
この「故郷」という作品は、今騒がれている福島の原発問題のこともあって今年の5月下旬頃に中日新聞が取り上げ話題となった作品です。作品の舞台となった若狭を是非見てみたいと本郷読書サークルの方々が企画して、一滴文庫に来館することになったそうです。渡辺淳先生のトークする姿や説明を聞いていて、渡辺淳自身が水上作品を更に引き立てているのだなと感じました。(T)

茶花

2013年10月16日

   
 お茶の木に花が咲いているのに気づきました。茶の葉を取る木に花が咲くのをここへ来て始めて知りました。さらに、お茶の花の咲き具合で積雪が占われていたことも知りました。なんでも雪の多い年は花は上向きに咲くんだとか。これだと下向きですので今年は暖冬ということでしょうか。モズのはやにえやカマキリの卵を位置でも言われていますが、ここ数年、自然界も異常気象にはかなわないような気がします。10月のこんな時期に大型台風がやってくるんですから大変です。
 今回は文庫の建物も木々も被害はありません。大きな木はもうないからとの声もありますが。(u)
 

サルの手も借りたい?

2013年10月14日

 一滴文庫では、朝一職員が六角堂に集合してミーティングが行われます。その場では、一日のスケジュール確認や担当作業の進捗状況などについて話しの場がもたれ、一日のスタートが切られます。昨日のことですが、そんな一日の清々しい始まり、六角堂に集まったのは事務局スタッフ3人、六角スタッフ2人の計5人。六角堂の円座に座って話しを進めていると、いつの間にか人の顔が6つに…。ん?確か5人のはずではなかったか?と、よくよく周囲を見渡すと、窓の外に見慣れぬ人の顔が…って、人ですらない!そうです、サルです。いつの間にか、窓の外からこっちを眺めて会議に参加しているサルがいるではありませんか。何て奴でしょう。なかなかの図太さです。少し小ぶりの子ザルといった感じでしたが、かなりの長い時間、こっそりと会議に参加していました。確かに、ときどき猫の手も借りたいと思うことはありますが、サルはいけません。そう、やつらは意外に(?)凶暴です。気に食わないことがあると直ぐに襲ってきます。さすがに、手が足りないからといって受付に座らせることはできません。ということで、おサルには会議のみの参加に留まってもらい実務の方はご遠慮いただくことになりました。しかし、この日は一日中忙しく、まさしくお手を借りたい気分ではありましたが…(S)