好きなものを

2019年7月5日

 虚名の鎖、眼、薔薇海溝などの推理小説はありますかとの問い合わせがあると、なんだかうれしいのは、おそらく私だけでしょう。社会派推理小説家と言われたころの水上作品なんですが、唯一といっては叱られますが、私が好きなジャンルなんです。越前竹人形、はなれ瞽女おりん、ブンナよ木からおりてこいなどは、本を読まずとも、竹人形公演や一人語りで十二分に楽しませてもらっていますから。私が思うに、水上作品はどなたでも楽しめるということです。(u)

ブンブン

2019年7月4日

 本日、一日中ブンブンブンブンと、まるで一滴文庫の周りで暴走族でも出没したかのような騒動です。といっても、本当にバイクの集団が来たわけではなく、一滴裏の雑木林の伐採がはじまっただけです。今までうっそうとしていた密林が切りひらかれ、文明開化の音がする‥‥‥じゃないですが、出来た跡地に渡辺淳先生の絵画を収蔵する施設が建つ予定となっており、期待にあわせて小生の鼓動もブンブンと高鳴ってきます。(S)

出張展示part2(in名田庄)

2019年7月1日

 本日より、おおい町名田庄のぶらっとで出張展示がはじまりました(15日まで)。会場は、前回のしんらん交流館の半分くらいの大きさでしょうか。ですので、ググっと展示資料も厳選して公開しております。

 さて、その展示の一環として5日(金)には、小生がちょちょいと名田庄に出向いて何やら水上勉についてのお話をしなければならないようです。しかも、会場には、水上勉について小生よりかなりお詳しい方々も足を運んでいただけるとのこと‥‥‥。これは、何かネタ(水上勉とは全くべつものの話だけど、最終的に水上勉につながってくるような)を用意しておかねばならないようですね。

 さてさて、またしばらく準備に追われる日が続きそうです。(S)

とてもヘビーな日

2019年6月30日

 一瞬、体が固まりました。コンクリートの園路いっぱいに寝そべる姿が、目の前に飛び込んできたんです。文庫の庭では当然の出来事ですが、あまりの長さ、太さに応援を呼んでしまいました。こんな長いものには絶対巻かれたくないです。そういえばいつだったか、トイレの窓枠にこれぐらいの長さの抜け殻があったのを思い出しました。この抜け殻を財布に入れておくとお金がたまるなんて、さっそく実行した強い方がいらっしゃいました。外見で判断してはいけませんが、その姿、もう少しどうかならないものでしょうか。(u)

答えより質問

2019年6月29日

 本日、お越しのお客様にひとつの質問をいただきました。それは「人はどうやったら20年そこそこで、これほど多量の執筆ができるんだい?」というものです。いつものように、お迎えしたお客さまをラウンジにお通しして、それから展示室に誘導する。これはいつもの流れですが、展示室に一歩入るなり、お客様が立ち止まられて動きません。どうかしたのかと思ったら、先ほどの質問です。展示室に入る前に、「今回の展示は、水上勉の1984年(文庫開館前)までに執筆したものを中心にして、関連資料もろとも並べてます」という小生の話から、たぶん10冊かそこら程度の本がバァン! で、関連資料がドォン! と並んでいる様子を想像したようで、まさかこれほど多量に本が壁面を埋め尽くしているとは、夢にも思わなかったとのことでした。私も質問に答える形で「なぜなのか?」という思考をくみ上げることもでき、大変有意義な時間を過ごすことができました。やはり、物事というものは「答え」よりも「質問」が大切なんだと改めて思いましたね。(S)