相まって好評です
先日から、劇場ホワイエで実施しております泉本貞さんと渡辺孝男さんの「ふたり展」、大変好評です。本日も安定しない天気の中、多くのお客様がご来場くださいました。会場にならんだ30点ほどの絵画が、一滴の雰囲気にうまく調和して、なんともいえない良い空気を演出しています。もちろん、この賑わいの一端は、萱葺館で実施しています「藤田京子展」のお陰であることも間違いないのですが、双方ともに惹き合って相乗効果を演出してくれていますね。
本当に久しぶりに面白い企画になってくれました。しかも、渡辺孝男さんが作ってくれたチラシに書かれている「勉さんがおらんす 淳さんがおらんす 竹林の中に」というひとことと相まって、まるで本当に、一滴に水上先生と渡辺先生が戻ってきて盛り上げてくれているような感すら覚えてしまいます。
やってる方が「面白い」と、思える企画…今後も皆さまと協力して手掛けていきたいですね。(S)
打率はイチロー選手並み
皆さまお気づきでしょうか? 一滴文庫の企画展や渡辺淳展では、ここ数年、会場設置案内パンフレットを毎回作るようにしております(収蔵品展のときは、なしなんですが)。いつも渡辺淳展のときには、来場者の2割くらいの方々がお持ち帰りになられます。いつもの企画展では、だいたい1割くらいの方々がお持ち帰りになられます。そして、今回の展示なんですが、意外なことに3割くらいの方々がお持ち帰りになられているようで、よく足りなくなって増刷しております。もちろん、例年に比べるとお客様の数は激減状態ですので、基準がこれまでとは異なるのですが、それにしてもよく出ます。今回の企画展は、チラシも見る間になくなって、残部はわずか。いつもは、展示終了後に六角堂さんたちの手で、チラシの折り紙小皿に変身して、お客様の手元でもう一度活躍(渡辺先生のチラシは、ここでも大人気です)! なのですが、今回はほとんど再利用はないかも‥‥‥。
これはいったいどういうこと? と、担当した本人も首をかしげる状況です。たまにお客様から「難しい内容だね」とお声をかけられる展示でしたが、そんなお声をかけてくれるお客様の手にはパンフレットがしっかりと握られています。不思議な現象ですね。
打率でいうと三割バッター! これは、あの有名なイチロー選手と肩を並べるかと気が気じゃありません(笑)。さて、残りあと半月になりましたが、最後の最後でどうなることやら、次の展示の準備で頭はいっぱいになりながら、振り返る今回の展示状況でした。あっ、振り返るには、まだちょっと早かったですね。(S)
ご縁はまわる
ありがたい一言
「私、実は30数年振りなんです」と、言いながら、本館にふらり入られたお客様がおられました。「えっ、じゃあ、開館当時ですね」とお伝えすると、「お庭も、建物も、だいぶ様子が変わってしまって…。あの時の思い出の一滴文庫と、どうしても一致しませんね~」とのお応えが返ってきました。しかし、本館を一回りしてお帰りの際には「いや、確かに記憶のそれとは別の空間でした。でも、雰囲気というか、空気感というか、やっぱり水上勉先生の気配をどこかに感じることができました。実は、昔、ここに来た時には、偶然にも水上先生がおられて、本にサインもいただいたんです。あの時に感じた水上先生の気配を、同じように今日も感じることができました。ありがとうございました」と、とても嬉しそうに本館を後にされました。
当方といたしましては、大変うれしいお言葉でした。私個人といたしましては、水上先生とはお会いしたこともないので、どのような方だったかわかりませんが、できるだけ文庫はその雰囲気をなくさないようにと考えて日々勤務しております。ですので、こんなお話をいただけると“とりあえず、今のところは間違ってなかったのかな”的な安心感にもつながります。
毎日毎日迷走ばかりしておりますが(走り回っているのは間違いないです)、そんな一言がたまのご褒美になりますね。ありがたいことです。(S)

