ありがたい一言

2021年5月5日

「私、実は30数年振りなんです」と、言いながら、本館にふらり入られたお客様がおられました。「えっ、じゃあ、開館当時ですね」とお伝えすると、「お庭も、建物も、だいぶ様子が変わってしまって…。あの時の思い出の一滴文庫と、どうしても一致しませんね~」とのお応えが返ってきました。しかし、本館を一回りしてお帰りの際には「いや、確かに記憶のそれとは別の空間でした。でも、雰囲気というか、空気感というか、やっぱり水上勉先生の気配をどこかに感じることができました。実は、昔、ここに来た時には、偶然にも水上先生がおられて、本にサインもいただいたんです。あの時に感じた水上先生の気配を、同じように今日も感じることができました。ありがとうございました」と、とても嬉しそうに本館を後にされました。

当方といたしましては、大変うれしいお言葉でした。私個人といたしましては、水上先生とはお会いしたこともないので、どのような方だったかわかりませんが、できるだけ文庫はその雰囲気をなくさないようにと考えて日々勤務しております。ですので、こんなお話をいただけると“とりあえず、今のところは間違ってなかったのかな”的な安心感にもつながります。

毎日毎日迷走ばかりしておりますが(走り回っているのは間違いないです)、そんな一言がたまのご褒美になりますね。ありがたいことです。(S)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です