人生で一番の施設

2021年7月12日

本日、一組のご夫婦が来館され、本館に入るや「うわぁ~すごい雰囲気の場所だね」とひと言。それから見学に移られ、本館だけで約2時間ほどご滞在されました。そして、帰りがけに小生を捕まえて「いままで長い人生でしたが、こんなにすごい感動した場所ははじめてです。私の人生の中で間違いなく一番の施設です」との言葉をかわきりに、次から次へと質問攻めです。最後には、一度本館から出られて、門の所まで進まれてから、もう一度本館まで走って戻ってこられて最後の一言。「もちろん最高とは、この施設だけのことではなく、水上先生のお考えやそれを支えてきた地元、そして今日対応してくれたあなたや受付の人、全てが最高でしたという意味です。また、いや、これから何度も来たい場所です」と言われて、本当にお帰りになられました。

嬉しい反響をいただきました。もちろんその他にも「この展示は面白い」や「これだけの展示を準備するのは大変だったでしょう」など、多くの見学者からご意見をいただける一日でしたが、まさか“いままでの人生の中で間違いなく一番”とまで評してくれるお客様と巡り合えるとは‥‥‥。苦労して疲れてても、そんなものが一発で吹き飛ぶくらいの嬉しいひと言でした。(S)

一滴水没事件

2021年7月9日

連日、新聞の紙面上では熱海の土砂災害の記事が大きく取り扱われていますね。しかし、全くの他人事と切り捨てられないのが昨今の日本の状況です。先日も、おおい町でかなりの大雨が降りました。幸いなことに、その折にはちょうどお客様の影も園内にはなく、問題もなく1時間程度で雨は上がった……と、思いきや! なんと、長屋門周辺が水没しているではありませんか。これは、入ることも出ることもできない状況です。深い所では、小生のくるぶしあたりまで水が来ているようです。しかも、受付正面の喫茶室と倉庫が床上浸水(床といっても、三和土の土間なんですが)してしまい、床に直置きの段ボール類が全滅してしまいました。どうしたものやらです。

さて、これから、梅雨の晴れ間がやって来るのを心待ちにして、水浸しになった場所を少しでも早く乾燥させてあげないと、カビがルンルンしてしまいますね。

あ~もう本当に梅雨は嫌だ!(S)

展示の構成

2021年7月5日

ムシムシと、いやな湿気がまとわりついてきますね。こんな状況、人だけではなくて展示品にも悪いので、そのあたり、学芸員としたら気が気じゃありません。

ですが、今回の企画展は、湿気なんてまったく意に介さない展示となっております(まったく…とは、ちょっと言いすぎですけど)。会場を埋め尽くすのは、文字・文字・文字という具合に、文章ばかり! しかも、お手製のタペストリー群なので、湿気に気を使う必要もありません。

そんな企画展ですが、本日は会場でご見学の方と話をさせていただきますと、「この当時のことが脳裏に蘇ってきて、あの時に戻れた気分がしているので嬉しい!」というご感想までいただきました。どうやら、まだ学生として、当時のオリンピックを見ていたようで、「ご近所の〇〇さんが、テレビを持っていない大学生の私にテレビを見せてくれて‥‥‥」なんて、そんな話をしてくれるお客様の表情は本当に若々しく、展示を見る前と見たあとでは別人のように生き生きとしたお顔で話をしてくださいました。

思い出というものは、本当に大切なんだと改めて考えさせられます。できれば、これからも、皆さまの思い出を想起できるような、もしくは思い出になれるような展示を構成していきたいものですね。(S)

自由帳(展示のご感想を自由にお書きください)

2021年7月1日

本日、毎回企画展の会場に設置してます【自由帳】に目を通すと、なんとなんと! ビックリするほど濃い内容の文がずらずらと書き連ねられているのを発見しました。

先日の徒然草にも書きましたように、今回の展示はお客様の二極化(短くさらっと流す人と、二時間近く平気で文章を隅の隅まで読みつくす人)が著しいように感じておりましたが、たぶんノートに記載してくれているのは、長くご見学されていた方々の方でしょう(当然かな)。内容は、まさにノート一頁丸々の感想文などが数頁。中には、たぶん前回のオリンピックの折には生まれてなかったであろう人まで…。いや、これはうれしい発見です。

思わぬところで上手く事が運ばずに、苦労して組み上げた『あまり素人受けしない展示』といわれる企画展ですが、会場設置自由帳を読むと、企画してよかったと切に思います。(S)

悩みどころ

2021年6月27日

今回の企画展は、ことさら難しい内容になってしまいました。お客様の会場滞在時間をみているとわかります。完全な二極化です。もちろん一方は、数分で二階に! そして、一方は1時間以上です。なかには2時間ほど過ごされる方までおられました。そして、その2時間越えのお客さまと、お帰りの際にお話しをさせていただきますと「今回の展示は、すごく良い! 何が良いって、今年のオリンピックも、前回のオリンピックも問題をはらみつつの開催だったけど、それを各文学者たちがこのように見て、表現して、後押ししていたのかと思うと、嬉しくなります。今回も大きな問題がありますが、やっぱりオリンピックは平和の祭典なので、やりとげてほしいものです」とのお言葉をいただきました。もちろん、このお客様も、現状はそんな単純なものではないと前置きしてからのお言葉だったのですが、よほど感心されたのか、今回の企画展の参考文献を全て教えてほしいと、帰ってさらに勉強するとのことでした。

企画を組んだ小生としては嬉しい限りなのですが、正直今回の展示は文字ばかりで写真すらなしという際立ったもの! かなり厳しい規制の中でできる限りの展示にしましたが、本当にこれで良かったのだろうかと悩みもしております。企画展の正解というものを、もう少し考えてみないといけませんね。これからの大きな課題になりそうです。(S)