目の前には山椒庵日記

2021年8月13日

明日は8月14日、渡辺淳先生の命日ですね。

本日も、お越しいただいたお客様とラウンジの絵を見ながらの渡辺談義(絵画解説というより、渡辺先生のお人柄についてペラペラしゃべっていた気がします)。本当に月日が過ぎるのは、早いものです。2017年のあの日、一滴に連絡をいただいた時には、誰一人電話の内容を信じることも理解することもできないような状況でした。もうあれから4年ですか…。

現在、ちょうど、次の企画展{渡辺淳展  ~続・言葉と絵画~}の準備中。渡辺先生の『山椒庵日記』を片手に、内容の吟味が進んでいます。前回も大変好評をいただきました展示ですので、今回も皆さまの発想の一歩先を進んでいるような展示にしたいものです。

いつまでも、渡辺先生の記憶が皆様のなかにのこってくれることを願って。(S)

気が付くと

2021年8月11日

暑い暑いと目線を太陽からそらして過ごしておりましたが、不意に上方を見上げると、なんと目の前には百日紅のピンク色の花が咲いているではありませんか。すっかり忘れていましたが、この時期、緑一色の一滴庭園を彩ってくれる数少ない夏の花です。なんだか、無性に心がなごみます。そして、百日紅といえば水上作品の『五番町夕霧楼』ですね。あえて内容にはふれませんが、百日紅と水上文学‥‥‥深いつながりがあるのですが、その辺はどうぞご自身でお確かめください。

これから、お盆を迎え、秋口になり、いよいよ読書のシーズンですし、秋の夜長に一冊のおともを! 今から目星を付けておくのもいいものですよ。

そしてもちろん、今回の小生のお勧めは『五番町夕霧楼』ですね。(S)

楽しみは次回に

2021年8月7日

暑いです。こんなに暑いと、干からびてしまうのではないかと思ってしまいます。お茶ばかり飲んで、食事が細ってきています。皆さまも夏バテにはお気を付けくださいね(いや、おまえがや! と、突っ込まれそうですが)。

しかし、こんな暑さに負けてはいられません。本日も、多くの方が他県から、嶺北からと、続々と、見学にお越しいただけました。そのなかのお一人に本館でお声をかけられました。「以前に来た折に、和尚さんの書かれた掛け軸があったかと思うのですが、今は何処に展示してありますか?」と。残念ながら、長期展示計画のなかで、現在展示リストから外れている旨(少し前に企画展で全品公開してしまいまいたので)を申しあげますと、「そうですか、残念です。以前にここで見たあの掛け軸、もう一度拝見したかったのですが…私は、その辺全然詳しくはないのですが、なぜかものすごく惹かれるものがありまして…」。本当に残念でしたが、計画では、次の展示はまだまだ先のお話です。それでも、そうお伝えすると、「まぁ、次の楽しみに取っておきます」と、次回の来館を約束していただけました。

一滴文庫もなかなかに展示品が多くて、常設展といえども、いつもいつまでもそこに在るとは限りません。申し訳ありませんが、楽しみは次回に! ということでお許し下さい。(S)

俳句を詠む

2021年8月4日

本日、町内の俳句を詠む会の皆様が、一滴茅葺館を利用しての小さな句会は開いてくれました。「ここからの風景を眺めながらだったら、良い句が詠めそうなの」と、ひとこと。ぜひ教養のない小生(俳句については、まったくの無知なんですよ)に、その練り上げられたその俳句を聞かせていただきたいものです。そして、できれば、われらが一滴通信に投稿もお待ちしておりますね。(S)

すっかり大人になってしまいました

2021年7月31日

本日も暑い一日でした。大人はみんなバテバテ‥‥でも、子どもは元気いっぱい。

本日は、午後からとある親子さんがブンナの部屋でお勉強! しっかりと勉強を頑張って、六角堂でアイスを食べて、庭園でウサギを探して。疲れを知らない子どもの体力には脱帽です。小生も昔はあんなに元気だったんだろうか! と、昔を思い出そうと頑張ってみましたが、あまりに昔すぎて思いだすことすらかないませんでした。

私も歳をとりました。こちらにご厄介になって早十年です。(S)

怒られました

2021年7月29日

先日のことです。遠方からお越しの仲良し三人組、数十年ぶりの来館ということで意気揚々のご様子。いつものように紹介映像を見てから本館の展示へお進みいただき、しばらくするとお二人だけ竹人形館にお進みになられました。あら、おひとりの方を残されていいのだろうか? と疑問に思いましたが、何らかの問題が発生したご様子もない。そうこうしていると、先に出られたお二人が、園内全体の見学を終わられて、大満足で本館に戻ってこられました。すると、残されたおひとりに「おい、もういいかげん行くぞぃ」とお声をかけられて、奥の展示室から残されたお一人様がひょこッと! 本館を出られる前に、小生を捕まえて「君は、ここの学芸員さんかい? だったら、これじゃいかんよ。こんな良い展示は、もっと広報して多くの人に見てもらわないとダメだ。もったいない。私なんか、ついつい、展示文章の意味やら考えて二回も三回も全文読んでしまったよ。良く考えられた展示だと思う。なのに、2時間以上いて、僕たちの他は、数人来ただけじゃないか。良いものは多くの人に見てもらってこそ意味があるんだ。もっと頑張りなさい」というお言葉をいただきました。口調的には、怒られた感じですが、内容はごもっともなご意見です。本当に、もっと発奮しないといけませんね。

今後、少しでも良くなるように努力します。今しばらくのお時間を! と、いったところでしょうか。

精進精進。(S)

ここは大飯の動物園

2021年7月25日

今日も暑いですね。暑さに負けて仕事も思うように進みません。ですが、不意に本館事務室から目を窓の外にむけると、この暑さに負けずに跳ね回る茶色のモフモフっとした塊が! 最近、また園内を飛び回るウサギさんですね。暑いのに、園内を元気に飛び回ってます。一方、朝出勤して門のところに一羽の鳥を発見したのですが、どんなに近づいても身動きひとつとりません。こちらは暑さに負けてしまっているのでしょうか。近くにお水を置いてやると、しばらくして飛び立っていきましたが、まぁ暑いですからね…。その他にも園内には、どんなに触っても身動きひとつしないライオンもいますし、猿やキジ、アナグマなんかもよくでてきます。みんな、手が届きそうなほど結構近くまで近寄ることができます。

がんばれば、鬼退治にも行けそうですけど、鬼退治よりも子供たちの心をわしづかみしていただきたいものです。こんど、一滴動物園と銘打って子供向けイベントでも打ちましょうか! あっ、駄目だ。みんな野生なので、気分によって出てきたり、隠れたり。なんとか、新しい企画につながらないだろうかと、余計な妄想で時間が過ぎていく暑い日の小生の頭の中でした。(S)

嫌な予感はしてたんです

2021年7月21日

昨日は休館日ということで、一日無人の一滴文庫。嫌な予感はしてたんです。

人の予感というものには、根拠があります。何らかの前兆、これまでの経験、虫の知らせ…これらが総合となって予感という妙な感覚に襲われるものなんです。

そう、前兆はありました。月曜日には、屋根の上から響いてくるバタバタと騒がしい何者かの足音。そして、園内で膨らむ柿の実‥‥‥。

本日朝、出勤してくると、園内に広がる柿の枝、葉っぱ、食い散らかされた実‥‥‥やられた。最近、猿ほとんど見ないですね~って話を数日前にしたところだったのですが、やられました。恐ろしい散らかしっぷりです。まぁ、彼らも生きていくためには、という厳しい環境にいるんでしょうが、食べるならちゃんとホークとナイフを使って、食べれるところは残さず食べてもらいたいものです。一口かんでは、ポイ! 二口かんでは、ポイ! 今年も一滴園内産田主丸の柿は、私たちの口には入りそうにないですね。残念です。(S)

お昼のヒトコマ

2021年7月18日

暑いですね。ですが一滴では、コロナの影響からできるだけエアコンよりも換気と扇風機で暑さをしのいでいる状況です。先日も、六角堂でお昼の御蕎麦を運んでもらうと、スタッフさんがひと言「あっ、ごめんなさい。扇風機の風で上にかけてる鰹節が飛んで、お茶の中に…」。何の他愛もない会話です。

でももし、私が雄略天皇だったら「そこになおれ! 手打ちにしてやる~」というひと言が口からでてくるところですが‥‥‥、気弱な小生の口から出てきたのは「あぁ、別にかまいませんよ」。まだまだです。

うん、どうやらまた迷走しているようです。きっと暑さのせいでしょう。(S)

 

*ウネメ(古代の天皇の身の回りのお世話をする女官ですね)が運んできた酒杯に花びらが入ったのを見つけた雄略天皇は、その場でウネメを誅殺しようとしましたが、その折にウネメが読んだ詩があまりに良かったので、その場で許したという記載が古事記にでてきます。

展示がどんどん完成に向かって

2021年7月16日

本日、お客様とお話させていただくと、どうやら今回の企画展を気にいっていただけたようでした。特に、今回の会場配布資料が良かったと言っていただきました。文学者たちの水上先生との繋がりが新鮮だったとのこと。そのお客さまも、昔から水上文学のファンで、色々な本は読んでたけど、知らないことばかりだった! と、若干興奮気味で教えていただきました。そして、できれば今回展示している各文学者の言葉を、今回のオリンピックにあわせて、もう一度それぞれの新聞に掲載すれば面白いのに! というご意見までいただくことができました。確かに面白い案です。半世紀以上前に行われたオリンピックと今回のオリンピック、表面的には全く別物に見えますが、今回展示している文章をよんでみると、意外に同じ問題を抱えているなかでの開催だったんだと気づかされます。

今回、展示を構成しましたが、展示期間中に来館いただいた皆様との会話で、色々な新発見をさせていただいております。これも大きな展示会場で行う特別展などとはまったく違う、一滴文庫ならではの楽しみですね。(S)