実像にせまる

2025年1月24日

 本日お越しのお客様にお声をかけさせていただくと、とても興味深いお話を聞くことが出来ました。それは、今から約40年ほど前、当時そのお客様が高浜駅に行くと、一人の男性が駅に佇んでいたとのこと。偉く雰囲気のある人だと思い、注意してお顔を眺めると「あっ! 水上勉先生だ」と気が付いた。当時、水上文学のファンだったこともあり、お声をかけようかとも思ったけど、圧倒的な文学者の雰囲気のようなものが漂っていて、私のような一般人は声をかけることが出来ませんでした、と後悔を語られておられました。

 またひとつ、水上先生の実像に触れることができたかのようなお話でした。しかし、今から40年前ということは……一滴文庫が出来る前後のお話ですね。そうです、文庫は今年の3月8日で40周年に突入します。皆様のより一層のお引き立てをお願いいたします。(S)

樋も様々

2025年1月20日

 ここのところ、いい天気の時間(朝は晴れてても、午後には雨なんて日も多々ありますので、ここでは時間という表記にしました)が多々ありましたので、久しぶりに茅葺館の樋の掃除をしてみました。あまり長い時間ほたっておくと、樋が詰まってビシャビシャとオーバーフローしてしまい、周囲が飛び散った水で散々な感じになってしまいますので、これも大切なお仕事です。

 脚立を出して、そこに登り、樋を覗くと・・・・・ビッシリと詰まった泥と葉っぱ! なんでこんなに? と疑問に思いつつ、手を突っ込んでそれらをすくいだしておりました。横で見ていた方は「よくそんなとこに手を突っ込めるな、トングがあるぞ」って言われてましたが、さすがに下の方に溜まった泥は、トングだといまいち、手を突っ込むのが一番です。

 しかしですね、そんな状況も、茅葺館の二面だけなんです。残りの二面は、何にもなし。泥も葉っぱもです。はてさて、何でこんなにも違うのか? 樋も様々です。ですが、疑問を解消する前に、とりあず樋がスゥ―っと通ることが重要です。いや、ホント、大切なお仕事なんです。(S)

フォアマンのように

2025年1月18日

 冬限定の業務ですが、一滴には薪割というお仕事があります。割っては並べ、並べては割って……、果てしなき作業です。ですが、この薪割をおろそかにすると、大変なことがおきます。それは、一滴唯一といっても過言ではない、本当に唯一のホットスポットである六角堂の温かさが維持できなくなってしまいます。それと、小生のスタイル維持でしょうか……(笑)。昔、アメリカの伝説的ボクサーで「象をも倒すパンチをもつ男」といわれたジョージ・フォアマン、彼もまた薪割でそのパンチ力とスタイル(?)を維持し続けていたと聞いたことがあります。

 薪割によって維持されるのは、六角堂の温かさと私のスタイルです。大切な冬のお仕事です。(S)

これも大事なお仕事です

2025年1月16日

 朝、出勤してくると、園内の竹が「シナ」っと、頭をさげていました。あら、これしきの雪で、こんなにヘタって! と、朝一のお仕事は竹の雪落としに決定です。ですが、これがなかなか大変なもの。雪を落とすと同時に、水滴が降ってきます。一滴の門をくぐってすぐの黒竹は、小さいですのでそこまではないのですが、劇場の竹林の雪落としなどしようものなら、一発でビシャビシャです。傘をさしながら作業をすることもあります。

 でも、これが本当に重要なお仕事なんです。一滴の竹は細い竹ばかり、雪で頭が下がっているところに、さらに雪が降ってくると根もとから割れて、えらいことに発展してしまいます。そうなる前のケアは大切です。まっ、風邪をひかない程度で雪を落とし、その後は六角堂のダルマストーブで体についた水滴を乾かして、暖かいお茶などすすりながら事務仕事に勤しむ……なかなかに優雅なお仕事です。(S)

暮れの話

2025年1月10日

 あれは12月の最終日、28日のことです。さて、今日で今年も終わりだな! と、令和6年の最終日を過ごしていたら、なんとお餅の差し入れが入りました(諸事情は省きますw)。最終日、しかも、このタイミングでお客様はなし……これは、焼くしかないでしょう! と、スタッフ一同そろって「焼餅」をいただいておりました。つきたて、焼きたて、これは本当に絶品でした。職場で、年の最終日にお餅を焼いて食べることができる! こんな幸せ、学生時代には考えられなかったですね。

 ちなみに、勤務時間中の事ですので、皆さま、この徒然草を読み終わったら、記憶は抹消してください。内緒です。

 はい、昨年の思い出話part1でした。(S)