2023年8月

緑のなかの

2023年8月28日

 毎日暑いですね。この時期、一滴の園内は緑一色になっています。葉っぱです。草です。雑草です。

 でも、そんな中でも、ピンクの差し色を見つけてしまいました。そうです。百日紅(サルスベリ)です。見渡すかぎりの緑の中、百日紅のピンク色を見つけると、何だかホッとしますね。百日紅はもちろん、水上作品には欠かすことのできない重要な樹木です。五番町夕霧楼の名シーンを彩るのは、この百日紅(どこのシーンかは、ご自身でお確かめください)! ということで、園内の数か所で百日紅を見ることができます。たぶん、あと一週間くらいは咲いてくれているかと思いますので、実物をご覧にな遺体方はぜひ一滴文庫まで足をお運びください。(S)

職場体験

2023年8月25日

 実は、今週の水曜日と木曜日の二日間は、近くの大飯中学校の2年生が職場体験ということで、一滴のお仕事を手伝いに来てくれてました。

 朝、出勤してくると、まずは一滴のお掃除! そして、六角堂でのCafé業務や本館での学芸員業務、はては茅葺館で竹紙作成のお手伝いなど、かなり多岐にわたるお仕事を体験してもらいました。

 二日間という短い時間でしたけど、実り多い体験になってくれてたら嬉しいです。そのうち、ここで職場体験をしてくれた生徒の中から、学芸員として一滴に戻ってきてくれる子がいたら……。結果は、まだまだ先のことですね。(S)

若い力

2023年8月21日

 本日、とある大学の学生さんが地元民の方に連れられて一滴文庫に来館してくださいました。

 その学生さん、どうやらおおい町の町づくりに関係して色々と調べているとのこと! それを聞いた地元の方が「それならば、一滴文庫に行かないわけにはいかん!」ということで、連れてきてくださったようです。

 久しぶりの若い大学生との会話に、何か面白い閃きがないかと手探りでの案内になりました。それでも、見学後には「大変勉強になりました」と言っていただけましたので、それだけでも上々だったかと思います。やっぱり、若い人たちの感性はいいですね。こっちが言うことを、どんどんと自身の頭で考えて、吸収していく。こっちも負けてられません。(S)

お馴染みさん

2023年8月18日

 先日、一滴のお馴染みさんが、久しぶりにお越しになられました。その方は、お越しになられる際には、いつも誰か新しい人を連れて来てくださいます。今回も、はじめてお越しになられる方を案内しがてら一滴に寄っていただいて、「誰かが来ると、おおい町まで足を延ばして、一滴文庫に連れて来たくなるんです。ここは私にとっても自慢の場所ですし、少しでも多くの人に知ってもらいたい場所なんです。水上勉先生の思いを、ひしひしと感じることができるんです」とのことでした。

 一滴にいる者としては、とてもうれしいことですし、水上先生が亡くなられて来年で20年という永い月日が流れましたが、いまだにその思いを感じてくださる人が多く一滴に通ってくれているということは、とても誇らしく思います。

 できることなら、水上勉先生を知らないような世代の人達にも、同じように思っていただけるようにしていきたいものですね。

 「佐分利川べの子らへ」の気持ちのままに。(S)

台風のなかでも

2023年8月16日

 心配してました台風も、なんとか無事に通り過ぎてくれました。

 さて、そんな台風がおおい町に接近していた火曜日、出張展示の準備でおおい町立図書館に出かけておりました(あぶなっ!)。外は、雨と風のなか、とても静かな図書館のエントランスをつかって一滴文庫特別展示を組み上げてみました。これまでも、町内のシーシーパークや佐分利公民館などで実施しておりますが、なかなかに評判が良くて、多くの方々にお声をかけていただいております。

 とりあえず、今回の図書館展示は8月25日の金曜日まで実施しておりますので、お近くにお立ち寄りの際には、ぜひ一度足を止めて目にとめていただければ幸いです。(S)