2021年6月

悩みどころ

2021年6月27日

今回の企画展は、ことさら難しい内容になってしまいました。お客様の会場滞在時間をみているとわかります。完全な二極化です。もちろん一方は、数分で二階に! そして、一方は1時間以上です。なかには2時間ほど過ごされる方までおられました。そして、その2時間越えのお客さまと、お帰りの際にお話しをさせていただきますと「今回の展示は、すごく良い! 何が良いって、今年のオリンピックも、前回のオリンピックも問題をはらみつつの開催だったけど、それを各文学者たちがこのように見て、表現して、後押ししていたのかと思うと、嬉しくなります。今回も大きな問題がありますが、やっぱりオリンピックは平和の祭典なので、やりとげてほしいものです」とのお言葉をいただきました。もちろん、このお客様も、現状はそんな単純なものではないと前置きしてからのお言葉だったのですが、よほど感心されたのか、今回の企画展の参考文献を全て教えてほしいと、帰ってさらに勉強するとのことでした。

企画を組んだ小生としては嬉しい限りなのですが、正直今回の展示は文字ばかりで写真すらなしという際立ったもの! かなり厳しい規制の中でできる限りの展示にしましたが、本当にこれで良かったのだろうかと悩みもしております。企画展の正解というものを、もう少し考えてみないといけませんね。これからの大きな課題になりそうです。(S)

恥ずかしい

2021年6月24日

本日も多くの方々に足を運んでいただきました。なかには、本館を一回りして出られる前に「私は、福井の人間として、今日ほど恥ずかしいと思ったことはありません」と、お声をかけてくれたお客様がおられました。どうしましたか? と、お応えすると「福井で生まれ育って80年近くになりますが、これほどの場所を知らなかったということは、恥じ以外の何ものでもありません。もちろん、一滴文庫のお名前や、水上さんがお建てになられたことなどは知っておりましたが、この意味や雰囲気、そして歴史など、これほどの素晴らしいものが存在していたのに、気が付くことができなかった。これは、本当に一生の不覚です」とのことでした。

こちらといたしましては、そこまで言っていただけることがうれしくなりますが、目の前で悔しがっているお客さまを前に、あまり喜ぶこともできず‥‥‥。ですが、また次のときにはたっぷりと時間をかけて、しかも本好きの奥様を連れて来ます! と、意気揚々と一滴をあとにされました。

これもひとつの出会いですね。またのお越しを心待ちにしております。(S)

どんなお話がお好みでしょうか

2021年6月19日

先日、名田庄図書館さん主催の郷土歴史講座「『古事記』から読み解く名田庄の歴史」と題しまして、1時間半の出前講座を行ってまいりました。会場は、定員15名と聞いていたのですが、集まってくれたのは20名を超える人数となってしまい、ちょっと密を気にしてしまうほどでした。

ですが、皆さま熱心に聞いていただき、こちらとしても大変勉強になりました。

講座の最後にちょっとしたアンケートを取らせていただいたのですが、ちょっと予想外の結果に!

なんのアンケートかというと、今後文庫で「古典文学を読む」的な簡単な教室でも開こうかともくろんで、その下準備に皆さまどのような古典だったら参加してくれるかな? 的なアンケートだったのですが…。予想を反して、ゲーテやダンテが一番票を集めてしまいました。

あっ、日本文学ではないのね…(笑)。

もちろん水上文学でもいいのですが、まずは導入として古典文学もいいものです。

どなたかご意見あれば聞かせて下さい。(S)

ありがとうございました

2021年6月14日

一ヶ月間なんて、長い長いと思ってました。でも、あっという間でした。盛況だった「藤田京子展」と「ふたり展」、先日無事に終了しました。今回の展示は、長丁場と思っておりましたら、時間が矢のように過ぎ去っていきました。でも、その速さとは裏腹に、沢山の思い出や出会いをつくっていただいた企画だったのではないかと思っております。それというのも、やっぱり、出品者皆さまのお人柄! 昔、淳先生が「絵には、その描く人の人柄が映りこむもの。秋野不矩先生(淳先生が敬愛していた日本画の大家です)の絵には、絵を描く前の人柄が映りこんでいる」と、言われていました。今回の茅葺きと劇場ホワイエで展示されていた絵にも、その描かれる前の人柄を感じることができたように思います。なので本当に、楽しい展示だったと感じることが出来、多くの新しいお出合いをいただくことができたのだろうと思います。感謝しっぱなしの一ヶ月間でした。(S)

よほど有名な造園屋さんでも

2021年6月11日

先日のことですが、とある大学の観光関係の研究をされている有名な先生にお越しいただきました。一滴を一通り廻って、最後に劇場であの竹林の舞台をみていただくと「これは、すごい! 特にあの竹林のまばらな部分と密な部分とのコントラストは、つくろうと思ってもできるもんじゃない。よほど有名な造園屋さんでも‥‥‥いったい、どのように管理されているんですか?」という質問をいただきました。もちろんその前後には、竹塀の高さや配置などそれらを総合的にとらえてお考えだったので、竹の生え方だけではなかったのでしょうが、私の頭のなかでは【どのように選別して、竹を間引いているのか】という問いに変換されてしまっておりました。ですので、私の口から出てきた応えは「六月のタケノコがでてきた時分に、猿が山から下りてきて選別して、いらないタケノコは間引いてくれるんです‥‥‥」。いや、そのときの皆さんの反応ときたら「はっ、あなた何を言ってるの?」や「またまた冗談を!」的なものだったかと思います。

まぁ、要約いたしますと「やはり、自然にまかせるのが一番ということでしょうか」。はい、おあとがよろしいようで。(S)