6月2021

ありがとうございました

2021年6月14日

一ヶ月間なんて、長い長いと思ってました。でも、あっという間でした。盛況だった「藤田京子展」と「ふたり展」、先日無事に終了しました。今回の展示は、長丁場と思っておりましたら、時間が矢のように過ぎ去っていきました。でも、その速さとは裏腹に、沢山の思い出や出会いをつくっていただいた企画だったのではないかと思っております。それというのも、やっぱり、出品者皆さまのお人柄! 昔、淳先生が「絵には、その描く人の人柄が映りこむもの。秋野不矩先生(淳先生が敬愛していた日本画の大家です)の絵には、絵を描く前の人柄が映りこんでいる」と、言われていました。今回の茅葺きと劇場ホワイエで展示されていた絵にも、その描かれる前の人柄を感じることができたように思います。なので本当に、楽しい展示だったと感じることが出来、多くの新しいお出合いをいただくことができたのだろうと思います。感謝しっぱなしの一ヶ月間でした。(S)

よほど有名な造園屋さんでも

2021年6月11日

先日のことですが、とある大学の観光関係の研究をされている有名な先生にお越しいただきました。一滴を一通り廻って、最後に劇場であの竹林の舞台をみていただくと「これは、すごい! 特にあの竹林のまばらな部分と密な部分とのコントラストは、つくろうと思ってもできるもんじゃない。よほど有名な造園屋さんでも‥‥‥いったい、どのように管理されているんですか?」という質問をいただきました。もちろんその前後には、竹塀の高さや配置などそれらを総合的にとらえてお考えだったので、竹の生え方だけではなかったのでしょうが、私の頭のなかでは【どのように選別して、竹を間引いているのか】という問いに変換されてしまっておりました。ですので、私の口から出てきた応えは「六月のタケノコがでてきた時分に、猿が山から下りてきて選別して、いらないタケノコは間引いてくれるんです‥‥‥」。いや、そのときの皆さんの反応ときたら「はっ、あなた何を言ってるの?」や「またまた冗談を!」的なものだったかと思います。

まぁ、要約いたしますと「やはり、自然にまかせるのが一番ということでしょうか」。はい、おあとがよろしいようで。(S)

 

蛍舞う

2021年6月7日

先日、少し帰りが遅くなってしまい、あたりがうす暗くなってから一滴を出ますと、駐車場には蛍の淡い光が目に入ってきました。いよいよこの時期になったんだなぁ~と、ちょっと感慨にふけっていると、翌日の朝には本館入り口横の壁面に蛍がとまっているじゃありませんか。

おっ、もしかしたら、昨日飛んでいたのは君かな? と、淳先生チックな思いを巡らせてみましたが、小生ではそこからの発展は期待できません。昔は、よく文学作品(『源氏物語』とか、『平家物語』、『伊勢物語』なんかが有名でしょうか)にも登場していた蛍ですが、一方では【非業の死をとげた人の霊魂が恨みを込めて戻ってくる、その魂の現れ】とも云い伝えられていますから、「綺麗ね」で終わらないものなんでしょうね。

よく淳先生が蛍袋に蛍が入っているような絵を描いていることがありましたが、淳先生曰く「蛍袋に蛍が入るなんてことは、ありゃせんてよ」だったかな。蛍も色々です。(S)

兎と蒲の穂

2021年6月5日

夏が近づいてきています。だんだんと日差しが痛いほど感じるようになってきました。本日も、そんななか多くのお客様に来館いただき、なかには園内で走り回る野兎を見つけて、絶好のシャッターチャンスをゲットしたお客さまもいたようです。

さて、この時期になると、一滴の玄関口で立ち止まる人たちがいます。入り口には懐かしの蒲(ガマ)の穂が! 年配者には懐かしさを、若年層には面白さ(ウインナーといわれてます)を、そして小生には兎を連想させます。

はい、なぜ兎なのかと言いますと、ウサギとガマには深い因縁があります。それは、因幡(イナバ)の白兎の伝説です。ご存知ない方も多いかと思いますので、ヒントは『古事記』です。

そうです、最近、昔勉強した『古事記』について、また話をしなくてはならなくなったので(あれ、前にもこんな話を書いたような気が…)、現在再び勉強中。と、いうことで、頭の中では「あっ、ウサギだ! あっ、ガマの穂だ!‥‥‥ん、合体(ピコ太郎的なノリで)」的な思想がぐるぐる回ってます。

いやぁ~一滴園内では、ウサギ、ガマの穂だけではなく、猿、キジ、蛇、猫、など文学作品に出てくる多くの動植物がお住まいです(笑)。

その内、古典文学についての講座でもしましょうかね。「一滴動植物から考える古典文学」的なタイトルでどうでしょうか。(S)

本日より

2021年6月2日

5月末で企画展「禅と書」が終了しましたので、本日より新企画展「1964 東京オリンピックに添えられた文学者の言葉」がスタートしました。本展は、前回東京オリンピックを文学者からの視点で思いおこしてもらおうと企画したものです。ですので、対象者は54歳以上のお客様に限らせていただきます‥‥‥って、そんなわけないですね。もちろん、お若い方々にも楽しんでいただける展示となっております。

なかでも注目は、文学者たちの相関図(水上勉を中心とした)です。あの時代の文学者が相互に干渉しあって一時代をつくってきたという点にも言及しております。もしかしたら会場には、あなたのお気に入りの文学者さんのお名前があるかもしれませんよ。

ぜひ期間中に一滴文庫に足をお運びいただき、一度ごらんいただければ幸いです。皆さまのお越しをお待ちしております。(S)