一滴文庫は人との出会いの場でもありますが、親しく話しても、お互いどの程度頭の隅に残ったのかはわかりません。再会してもお互い気づくとは限りません。ところが、うれしいことに先のイベントの際、来館早々探してくれた方がいらしたんです。5年前に一度、ここで逢ったきりでしたので、そうとは知らず、こちらで見かけたもので「久しぶりですね」とお声を掛けたら、大変喜んでいただきました。文化施設に似合わない受け答えをするのが珍しかったのでしょうか。確かに関西弁にどっぷり浸かった数十年でしたので、いたしかたのないことですが。
文庫があって、人がいて、いつまでも守っていきたいものです。(u)