9月2012
新刊図書のご紹介
「おまけ鳥」(2012年8月15日)と「こうもりぼうやとハロウィン」(2012年9月15日)を版元の新日本出版社よりご寄贈頂きました。
最初の「おまけ鳥」は、知的障害者の「家族の家」へ出かけるようになった母さんが連れてきた芳君。学校を卒業すると行き場がなくなる芳君を「来る来る亭」でなんとかできないかという。視線は合わないし、言葉はおうむ返し。「おねいちゃんのような人が二人になって、うまくいくわけないじゃないか」――だけど、芳君ってすごいやつだったんだ・・・。
次の「こうもりぼうやとハロウィン」は、こうもりぼうやのねぐらは図書館の屋根裏です。ぼうやがあなから下をのぞくと、子どもたちがお話を読んでもらっていました。お話しに夢中になったぼうやは、下へ落っこちてしまいます。とっても、こわかった!それでもっとお話しが聞きたいというぼうやにおかあさんはいいました。「じっと待つのよ。いまにわかるわ」――。
2冊とも本館図書室ブンナの部屋にあります。お立寄りの際に是非ご一読下さい。
涼しくなりました。秋の行楽シーズンに入り、観光バスでの団体観光客が来館し、文庫は賑わいました。(T)
夏の終わりを告げるカエル
彼岸花
青
『はるかなるものみな青し』 先日、とある図書館に行ったときに懐かしの本を発見してしまい、ついつい本来の調べ物のことを脇に置いてペラペラと頁をめくっていると、ある詩の一文を見つけました。その一文が前序した『はるかなるものみな青し』です。この詩については、以前から知っていたんですが、誰の詩でどんな意味でなど考えたこともありませんでしたし、この一文の前後もすっかり忘れてしまっていました。しかし、今回目についたときに懐かしさとともに詩の作者にも目がいきました。三好達治…ん、この名前は…?そうです、先日文庫の読書会で勉強した北荘文庫の方ではありませんか。まさか、こんなところで記憶の繋がりができ、しかも遠く大分の地で読んでた詩の作者が、引っ越した先の福井県に縁のある詩人の作品だったとは…。どこでどのような縁があるかわかりませんね。しかし、「記憶をつなぎ再構築する要素となるものは知識(あくまで一端ですが)だ」ということに改めて思考が向きました。なかなか面白い認識です。
かへる日もなきいにしへを
こはつゆ艸の花のいろ
はるかなるものみな青し
海の青はた空の青
今日も空や海は青く透き通っていました。たぶん古代人の目にも何十年先の人の目にも、もしかしたら遠く離れたところにいる誰かの目にも同じ青が映っているのかもしれませんね。(S)
人形芝居
図書
ボランティアの力
本日の文庫は、朝から賑わいに湧いたスタートとなりました。それもそのはず、本日は小学生のボランティアスタッフの皆さんが一滴文庫のお仕事の手伝いに朝から駆けつけてくれました。
最初に文庫見学からスタートし、くるま椅子劇場ホワイエの「こども絵画展」の作品入れ替え作業、最後は庭園の草むしりと盛り沢山な一日になったみたいですが、皆さん最後まで元気と笑顔を失うこともなく、楽しく業務に励んでくれました。
こんな子どもたちを見ていると、「仕事を楽しくする」や「楽しい仕事をする」ということがどれほど大切なことか改めて勉強になりました。これからも来館されるお客様が楽しんで頂けるように「楽しい仕事」を心がけていきたいですね。小学生の皆さんから教わりました。皆さんありがとう!(S)