くるま椅子劇場ホワイエ

2012年4月7日

 先日まで劇場ホワイエを賑わせていた北海道の子どもたちの美術展も無事終了し、多くの方々から頂いた感想文に目を通す時間がやってきました。前にも書きましたが、普段表に出ることの少ない「学芸員」という仕事をしていると、展示に寄せられる感想と向き合う時間に来館者との繋がりを強く感じます。この頂いた感想を次に活かすために、文章の中から何かを拾って、次の展示を切りひらいていかないといけませんね(笑)!
 さて、話しは一歩進み、「こどもびじゅつてん」からバトンを受けた「山田彩乃展 -アルとの会話- 」も、なかなか面白い展示になっています。展示会場には、アルという妖精を描いた絵画だけでなく作者の「アルとの会話解説文(?)」もあり、アルって何だ?って思う人も納得してもらえる内容になっています。ちなみに、この文章を拝読させていただいた小生は、なかなか哲学的な思考だと感心させられてしまいました。まるでドイツ人哲学者マルティン・ハイデガーの世界ですね。妖精の存在を認識するには歳を取りすぎたのでしょうか?思考は、あらぬ方向に流れていっているようですね。(S)