平成29年11月読書会課題図書
 わずか十指に満たない風飡水宿*の禅僧たち。純禅の道を求めて波乱の時代を真摯に生き抜いた大燈から良寛までの僧たちの生涯と思想の足跡を辿って誌した禅紀行。作者は旅をしながら、それら禅僧たちの見性実践の生涯を閉じた清貧の生活に感銘を受ける。
 (*地を這う庶民を接化し得た知足の生活を私は風飡水宿(ふうさんすいしゅく)と呼ぶ)―本文より―
 次回、12月の課題図書は、「道の花」
 ありふれた道ばたの花のような女性像。