平成29年9月読書会課題図書
物語は1949年から始まる。戦後間もないこの時期、日本は東西両陣営に諜報を売るスパイ組織が暗躍する国でもあった。また、アメリカ支配による情勢下、それは警察の内部まで入り込み、一つの殺人犯罪の捜査は困難を極める。刑事たちは福井県越前にある六呂師の雪深い家に辿り着く。「霧と影」「海の牙」に続く社会派推理小説。
次回10月の課題図書は「破鞋(はあい) 雪門玄松の生涯」
雪門玄松、型破りだった禅僧の生涯を見つめ、禅の心に迫る。「一休」「良寛」に続く禅僧伝。