草木国土(山川草木)悉皆成仏

2014年9月29日

 ここ数日、天候にも恵まれて、多くのお客様にも恵まれて、多くの実りにも恵まれて(沢山の秋のお裾分けありがとうございます)…と、文庫同様に私個人も秋を満喫しています。
 そんな多くの恵みに感謝のなか、昨日は休みだったこともあって嶺北方面に車を走らせてきました。目的は、橘曙覧記念館と県立図書館で行われている10年展の展示確認です。ブンナ(橘曙覧:ブンナよ、木からおりてこい)と竹人形(県立図書館:芝居・映像にみる水上文学)のどちらの展示も大変素晴らしいものとなっておりました。たとえ同じ展示物でも、場所が変わると別物です。改めて水上文学とは、どの作品も深いものと実感いたしました。
 そして、その後、越前町でおこなわれた梅原猛講演会(本当は、こちらがメイン…ということは、伏せておきましょう)の聴講も果たしてきました。梅原先生の口から何度も出てくる「草木国土悉皆成仏」。何とも考えさせられる言葉です。文庫にいると、仏教用語をよく耳にしますが、その中でも、なんだかとても耳に残ります。これから先、現代人が皆で深く考えねばならない言葉になりそうですね。
 深く、深く、思考せねば、悟りを得るどころか、人としての在り様すら忘れてしまいそうな…そんな自身の危うい存在に目が向く休日となってしまいました。(S)

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