「水上勉のふしぎな話展」の記念講演会

2013年8月25日

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は、曇り空の小雨降る気持ちの良い一日でした。
 昨日、本館ラウンジの方で平成25年度収蔵品展「水上勉のふしぎな話」の記念講演会が開かれ文庫は賑わいました。水上作品の中に『くさらなかった舌(日本霊異記)』があります。この作品は、平安時代のはじめに書かれた古典「日本霊異記」著者:奈良薬師寺の僧景戒(けいかい)が不思議な話ばかりを書き集めた仏教説話(全部で116話)。この作品の中から面白い41話を取り上げて、水上勉がわかりやすく、いまのことばに書き直した作品。平凡社名作文庫の第一巻に刊行されています。現在、この『くさらなかった舌』を取り上げた展示を本館で行っています。この本の挿絵や装丁を「原爆の図」を描いたことで知られる丸木俊が描き、水上勉が生前に集めた一滴文庫収蔵美術作品の一つとなっています。
 講演会では、下森学芸員から1000年も昔の平安時代の人達が、人間の「死後の世界」のことや「あの世とこの世」の境界線のことを、どのように捉え考えていたのか考古学の見地から、挿絵や遺跡の発掘調査資料などを基に紹介し、説明しました。その後には、おおい町浄眼寺住職中西則雄一滴の里理事から「鬼の話」の講演があり、「鬼」という言葉が入る「ことわざ」の由来や、「鬼」にまつわる民話や童話、草子についての紹介がありました。日常で当たり前に使われている「おに」の入った言葉、「鬼」の出てくる物語、話に、こんな面白い由来や逸話、真実があったことを知り、勉強になる講演会でした。(T)

 

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