触感

2016年8月17日

 昨日から本日にかけて、久しぶりの雨でしたね。文庫もほどほどに潤いました。
 と、そんな雨の中にも関わらず、お客様は足を運んでくれるものです。なかには二十数年振りにお越しの方もおられ、懐かしさと水上文学の思い出から当時にタイムトリップしているご様子でした。お話を聞いてみると、若い時分に水上文学を読んで京都の学校に通おうと決意して、京都に進学されたとか……、ん~すごいものです。そしてそのお客様、現在は絵画を習っているとかでラウンジの渡辺先生の絵画に釘付け。この絵の奥行きは……、どんな下地になっているのかしら……、この塗り重ねは……、どうやら疑問が山の様です。そして一言「あ~ダメなのはわかってますが、触ってみたい!」。そうです、ここに来る方々の多くが口にする一言≪絵画(展示品)に触ってみたい≫。昔から、特に日本人は触感というものを重要視していました。何とか皆さんのご希望を叶えてみたいものですが、ハードルは山のように高いでしょう。でも、他の施設では無理でも、ここ一滴文庫ならできることもあるかもです。
 いつか実施してみたい企画展「触れて感じる渡辺淳絵画展」みたいなところでしょうか。渡辺先生、どうですか(笑)。(S)

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