この文学は、まさに広大な世界

2019年8月19日

 本日、朝から様々な人たちにご来館いただきました。なかでも、とあるご家族さん、お父さんが「水上勉は、『雁の寺』で直木賞を受賞したんだよ。それ以外は、私も読んでいないけど、どうやら沢山の本を出したようだね」と、奥様に一言。それから、展示室に飾られている本の装丁をゆっくり見ていると、「あれ? あれれ?」とのお声が。「あれも、これも、水上勉さんの本でしたか…知らなかった。水上さんの作品は『雁の寺』で、推理サスペンス風の人間ドラマと思っていたので、まさかこの本もあの本も水上さんが書いたものだとは、まったく思ってもみなかったです。いったい、この人の作風って、どんなものなんですか。まったくイメージと違うものばかりです」と、不思議がっておられました。

 確かに、水上作品の幅の広さときたら、どこかの研究者が「研究する人の身になってよ!」と愚痴をこぼしかねない程。どれほどの世界が広がっているのか、全てを知る人は誰もいないかもしれませんね。(S)