高校時代

2018年2月7日

 あれは先日のこと、近所のとある馴染みの高校生さんが、学校で夏目漱石についての課題が出ているとのことで見学に来てくれました。お話をうかがってみると、「夢十夜」を読んで、どれか一作から課題を見つけそれについて考察してくることというなんともハードな課題でした。小生の高校生時代といったら、ガッチリとした問題が目の前に並べられ、それを解くための公式やら文法やらを覚えていくという何とも忍耐が必要なものばかり。自ら課題を見つけ、それについて論じるなど大学生になってから、いや大学院生になってからだったような気が……。今どきの高校生のレベルの高いことといったら…。

 それでも今考えてみると、自らが課題(問題点や疑問点)を設定し、それをクリアーしていく勉強法というのは、非常にすばらしいものです(いわば論文の第一歩)。小生の高校生時代にこんな課題があったなら、もっと勉強が好きになっていたかもしれませんが、嫌いになっていた可能性も……後者の方が大きいですかね。(S)