つわもの

2017年11月2日

 あれは先日のこと、来館されたお客様の一人が受付の小生に「これを見てくれ」と、とあるコピーの束を差し出してこられました。どれどれとのぞき込むと、水上勉著作の一覧表。しかも、タイトルの頭に赤い丸印。これはもしかして……! と、聞いてみたら、案の定返って来た返事は「水上勉の著作を全部読破しました」とのこと。しかも、一番詳しく記載されているものですので、抜けは少ない(一部、希少本は記載されていませんでしたが)。いままで、多くの方が同じように「僕は、水上作品のファンだからだいたいは読んでるよ」と言ってきました。ほとんどの方は図書室の水上勉著作棚を見て「ごめん……さっきの一言は撤回するよ」としょんぼり。ですが、この方は、胸をはって、言っていいレベルでした。
 もちろん、帰りにもお話しさせていただきましたが、大満足でお帰りでした。良い本や良い作家と出会えるということは幸せですね。でも、奥様はたぶん……。皆さま、お相手の人が本に狂うくらいは、許してあげてくださいね。(S)