記憶の中の一滴と、今の一滴

2017年8月26日

 本日も多くのお客様に足をお運びいただき、園内のにぎやかさもひときわでした。そんななかでも、開館当時に何度か訪れて、30年ぶりくらいですという一組のお客様。入り口で「あれ、ここでよかったのかな? 違ったかな? もう一つ横の谷だったかしら?」と、頭の上に疑問符が見え隠れ。「何かお探しですか?」と、お声をかけさせていただくと、どうやら記憶の中の一滴文庫をお探しのご様子で「一滴文庫は、ここで間違いなかったですか?」と、おそるおそる。ご記憶のなかの一滴文庫とのあまりの差異に、看板の『若州一滴文庫』を見ても、ここじゃないと思ってしまったご様子です。
 開館当時、一滴文庫はまだ本館と萱葺館のみで、お庭は野放図(そんな写真を渡辺先生にいっぱい見せてもらった記憶が蘇ってきました)。そんな当時に来館していただいた方からしたら、まるで別なのでしょう。でも、見学が進むにつれて少しずつご記憶の中の一滴文庫と現在の一滴文庫が重なり、同行の方々と「そういえば、ここは」「そうだった、あの時は」と、昔話に浸るお顔も楽しかった30年前のその時にお戻りのようでした。(S)