記憶に残る

2016年11月28日

 新規の企画展がはじまって、早くも2週間が過ぎようとしております。内容が少し重たいものとなっておりますので、なかなか苦戦するだろうと考えておりましたが、折からの行楽シーズンと相まって、お客様も大勢お越しいただいております。しかし、反応は……、やはり、感想ノートへのご意見もなかなか集まらない。これはダメだったか、と思っておりましたら、先日お越しいただいた方からとても良い意見をいただきました。それは、「水上作品の中でも『海の牙』は大好きで、福井の図書館でチラシを見て「これは!」と思い、見に寄せてもらいました。この作品って当時私の周りでは、すごい話題になったのを小さいながら覚えています。この展示を見ていたら、父の本棚に並んでいる本(海の牙)を実家から持ち帰って読んだ日のことを思い出しました」とのこと。最後には、父との思い出を思い出させてくれて、ありがとうとの一言までいただきました。
 なかなか大変なものですが、多くの人にスルーされても、数人の人の心にはしっかりと残ってくれるという展示もいいのかもしれませんね。
 ちなみに、本日もとても良い企画展ですとのご意見を口頭でいただきましたが、一方では最後に「感想を書こうと思ったけど、シャーペンに芯が入ってなかったよ。あれじゃあ、書けないね。残念」との苦言が……。これは、大きな失敗でした。そりゃあ、意見寄せられないですね。(S)